ナレッジオンデマンド、次世代版新WikiWorksを発表 27年7月提供へ
ナレッジオンデマンド株式会社は、マニュアル制作プラットフォーム「WikiWorks」の次世代版となる「新WikiWorks」を発表しました。同製品は、トピック指向とモダンなエディターの操作性を一体化させたAI時代のコンポーネントコンテンツ管理システム(CCMS)として開発が進められています。2026年11月に企業数を限定したトライアルを開始し、2027年7月に製品版を提供する予定です。なお、「新WikiWorks」は開発中の呼称であり、正式な製品名は2027年の製品版リリースに合わせて公表されます。
AI活用と制作業務の課題に応える開発の背景
製造業では取扱説明書や保守マニュアル、社内技術文書で生成AIを活用する動きが広がる一方、回答精度が出ないという課題も生じています。ナレッジオンデマンド株式会社によると、その原因の多くはモデルではなくコンテンツの持ち方にあるとしています。さらに、EU機械規則への対応や製品開発のリードタイム短縮、多言語化への対応など、制作現場の負荷も増大しています。
こうした環境変化に対応するため、新WikiWorksでは「作業はAIへ。創造は人へ。」をコンセプトに設定しました。下書きの生成や用語・表記の統一、検索などはAIが担い、伝える内容の設計や仕様・安全記述の判断は人が担う設計とし、AI活用を前提とした基盤上で開発を進めています。構想は2026年10月8日の「TCシンポジウム2026」で初めて公開されます。
用途に応じた2エディションと追加モジュール
新WikiWorksは、本文を部品(トピック)として保持し、ブックとページで構成される骨格(マップ)で文書を組み立てる構造を採用しています。データはAIの解釈に適した形式で保存されます。製品版では、用途に応じて以下の2つのエディションが提供される予定です。
- Publishing Edition:取扱説明書や保守マニュアルなどの製品マニュアル向け。Workspace Editionの全機能に加え、高度エクスポート(HTML/Word/PDF)と高機能翻訳を搭載
- Workspace Edition:現場のSOP(作業標準書)、生産ラインの作業手順書、設計の技術標準書向け。共同作成、レビューと承認、検索、簡易出力、簡易翻訳を搭載
両エディションには、AI検索、FAQ生成(目的別文書生成)、AI校正の3機能を含む「AI基本パック」が標準搭載されます。さらに、外部連携や機能拡張のためのモジュールも用意されます。
- 連携・出力モジュール:MCP(PLM等の外部アプリケーションとのデータ連携)、DTP連携、高度エクスポート、DITA・S1000Dとのデータ相互交換
- AIモジュール:執筆アシスタント、レギュレーションチェック(法規・社内規定への適合チェック)、翻訳品質チェック
各モジュールは運用開始後も追加や停止が可能で、コンテンツデータは保持されます。
正確性を担保するAI連携と法規規格への適合
新WikiWorksでは、同じ部品(トピック)を複数のブックから参照でき、相関ビューにより更新漏れを公開前に確認できます。AIは部品単位で文章を解釈するため、AI検索では回答とともに出典の部品(トピック)を提示し、記載がない場合は推測で回答しない仕様です。生成結果は人が承認するまで下書きとして扱われます。
社内利用のAI基盤とはAPIで接続し、AIへ送る範囲はブックやカテゴリ単位で指定できます。機能のオン・オフはテナント、ロール、ユーザー単位で管理でき、監査ログの出力にも対応します。社内に基盤がない企業向けには別サービスとしてLLM環境が提供されます。
既存文書に関しては、Word、Excel、PowerPoint、FrameMaker、InDesignのほか、DITAやS1000D規格のデータを取り込めます。翻訳面ではTrados、Phrase、memoQ、XTMなどのCATツールとXLIFFで連携し、DTP連携モジュールにより組版工程を維持したまま制作できます。また、HTML出力は欧州のICTアクセシビリティ規格 EN 301 549(適合レベルA/AA)に適合し、検査レポートや適合宣言のひな形生成にも対応します。
提供スケジュールとトライアル募集
新WikiWorksの提供スケジュールは以下の通り予定されています。
- 2026年11月:限定トライアル(企業数を限定して実施し、機能を製品版開発へ反映)
- 2027年3月:評価版の一般公開(希望する全企業が利用可能)
- 2027年7月:製品版リリース(Publishing/Workspaceの2エディションで提供)
現行WikiWorksの機能は引き継がれ、既存環境のドキュメントや画像、翻訳、権限を移行可能です。サポートも継続されます(サポート期間は別途案内予定)。ライセンス体系と価格は2027年3月以降に発表されます。
2026年11月からのトライアルに参加する企業(先行評価パートナー)の募集も開始されており、参加条件や申し込み方法はトライアル募集サイト(https://wikiworks.kodnet.co.jp/new-wikiworks-trial)で確認できます。製品情報は製品サイト(https://wikiworks.kodnet.co.jp/)に掲載されています。
- 商号:ナレッジオンデマンド株式会社
- 代表者:代表取締役 宮下知起
- 設立:平成17年(2005年)8月15日
- 本社所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3F
- 資本金:1億1982万円(資本準備金含む)
- URL:https://www.kodnet.co.jp/
- 問い合わせ先:広報担当メール info@kodnet.co.jp / 電話:03-4455-3192
本記事はナレッジオンデマンド株式会社の発表をもとに作成しています。
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