積水テクノ成型、愛知県蒲郡市に愛知第二工場を新設へ 約20億円を投資
積水化学工業株式会社の100%子会社である積水テクノ成型株式会社は、愛知県蒲郡市に車輌内外装向け射出成形品を生産する愛知第二工場を新設することを決定しました。本工場には約20億円を投資し、2029年2月の稼働開始を計画しています。新工場の稼働により、同社の国内生産能力は約40%の増強を見込んでいます。
新工場設立の背景と目的
国内の自動車業界では、東海圏における完成車の組み立て拠点再編や、自動車の電動化に伴う射出成形品の統合・軽量化による部品の大型化が予想されています。積水テクノ成型はこうした業界変化に対応するため、愛知県内の主要な自動車生産地域に近い蒲郡市への工場新設を決定しました。
積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:浅野 陽)は、戦略分野の一つであるモビリティ分野において射出成形事業を主要事業の一つと位置付けています。射出成形品の生産拠点としては、国内で4拠点目、東海圏では3拠点目となります。また、今後も必要に応じて工場の規模を拡大していく予定です。
愛知第二工場の計画概要
愛知第二工場の概要は以下の通りです。
- 所在地:愛知県蒲郡市浜町36 (積水ナノコートテクノロジー(株)敷地内)
- 規模:工場延床面積4,350㎡
- 生産品目:4輪車輌内外装射出成形品
- 稼働時期:2029年2月(予定)
新工場では将来的な労働人口減少を見据え、生産ラインのスマート化に取り組みます。
さらに、隣接する積水ナノコートテクノロジー株式会社(代表取締役社長:野世渓 元)が有するスパッタリング技術との融合を進めます。スパッタリング技術は、真空中でイオンを金属材料に衝突させ、その衝撃によって金属表面から原子をはじき出し、別の材料の表面に堆積させて薄膜を形成する真空メッキ技術の一種です。積水ナノコートテクノロジー株式会社は繊維への金属スパッタリング技術に強みを持ち、基布の物性・風合い・通気性などを変えずにメタリックな外観やUVカット、遮熱などさまざまな機能を与えることが可能です。この技術との連携により、車輌部材向け表皮加工技術の向上も見込んでいます。
積水テクノ成型株式会社の概要
- 会社名:積水テクノ成型株式会社
- 代表者:山﨑 潤
- 事業内容:射出成形品の製造・販売(車輌部品、物流・環境・土木関連製品)
- 設立:1962年
- 資本金:2億円(積水化学工業株式会社100%子会社)
- 本社:東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
- 従業員:184名(2025年単体)
- 売上高:237億円(2025年度、海外グループ会社含む)
本記事は積水化学工業株式会社および積水テクノ成型株式会社の発表をもとに作成しています。
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