インフル予防接種で腕の腫れ経験は約7割 受診は12.7%にとどまる実態調査
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックは、インフルエンザ予防接種を受けた経験がある人を対象に、接種部位の副反応に関する実態調査を実施した。調査の結果、約7割が接種後に腕の腫れを経験した一方、医療機関を受診した割合は12.7%にとどまることが分かった。多くの人が自己判断で様子を見ている現状が浮き彫りとなっている。
接種後の腫れは多数派も受診率は1割程度
調査によると、インフルエンザ予防接種後に接種部位(腕)の腫れを経験した人は67.3%にのぼった。その一方で、腫れや痛みで医療機関を受診した人は12.7%にとどまり、約半数は受診を考えることすらなかった実態が明らかになった。
腫れが引くまでの期間については「2〜3日」が最多の48.7%で、「1日以内」の15.3%、「4〜6日」の27.7%を合わせると約9割が1週間以内に落ち着いている。しかし、「1週間以上」続いたとする回答も8.3%存在した。



また、接種部位にしこり(硬結)が残った経験がある人は23.0%で、そのうち67.8%が自然消失を待ったと回答した一方、約38%は1週間以上続いたとしている。

最も求められる情報は「受診の目安」
予防接種後の副反応に関してどのような情報があると安心するか尋ねたところ、最も求められていたのは「受診すべき症状の目安」で41.7%を占めた。局所反応自体は珍しくないものの、どこまでが正常範囲でどこからが要注意なのかという判断基準を必要としている人が多いことが示された。
医師が解説する経過観察と受診の判断基準
アイシークリニックの髙桑康太医師によると、インフルエンザ予防接種後の局所反応は免疫が正常に働いている証拠であり、多くの場合は心配不要だという。一般的な局所反応は接種後24〜48時間以内にピークを迎え、その後徐々に軽快して3〜5日程度で消失するため、患部を冷やす、清潔に保つといった対応で十分とされる。
一方で、医療機関の受診が必要な目安や自宅でのケアについて以下のような基準が示されている。
受診が必要な症状の目安
- 腫れが直径10cm以上に広がっている、または拡大傾向にある
- 接種後1週間以上症状が続く、または悪化している
- 38度以上の発熱や倦怠感などの全身症状がある
- 安静時も強い痛みがある
- 水疱、膿、潰瘍ができている
- しこりが2週間以上残存している、または増大している
自宅でできるケア
- 清潔なタオルで包んだ保冷剤で患部を冷やす(1回15〜20分)
- 接種部位を清潔に保ち、強く擦らない
- かゆみが強い場合は市販の抗ヒスタミン薬を検討する
- 入浴時は患部を強くこすらない
調査の概要
今回の調査概要は以下の通りである。
- 調査対象:過去3年以内にインフルエンザ予防接種を受けた経験がある全国の20〜60代の男女
- 調査期間:2026年9月14日〜9月23日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事は医療法人社団鉄結会(アイシークリニック)の発表をもとに作成。
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