Shelltasとサウジ塗料大手、ホタテ貝殻由来素材活用の塗料開発で機能性評価へ
株式会社Shelltasは、サウジアラビアの塗料メーカーJazeera Paintsと共同で進めている、ホタテ貝殻由来の海洋由来カルシウム素材「SeaFect®」を活用した塗料開発において、第一フェーズの検証を完了した。現在は第二フェーズとなる機能性評価へ移行している。

北海道産ホタテ貝殻を原料とするSeaFect®は、Shelltas独自の焼成技術によって加工された素材で、水産系廃棄物や副産物を産業素材へと転換することを目指して研究開発が進められている。
国内研究を基盤に海外での製品開発を推進
SeaFect®はこれまでに、長崎国際大学、鹿児島大学、宮崎大学などとの研究や評価を通じて、抗菌、抗ウイルス、消臭などの機能性に関するエビデンスを蓄積してきた。
Shelltasは国内での研究成果をもとに、実際の製品における価値提供を海外市場でも検証している。Jazeera Paintsとの取り組みでは塗料・コーティング分野に着目し、SeaFect®とJazeera Paintsが持つ塗料開発・製造の知見を組み合わせることで、環境性能と実用性能を両立する塗料の可能性を検証している。
基礎検証を完了し防カビ性能などの評価へ移行
塗料材料への配合時の相溶性や基礎的な適合性を中心に検証した第一フェーズの完了を受け、第二フェーズでは防カビ性能を含む機能性評価など、実用化に向けた検証を進めている。
素材の配合量に加えて塗膜中での状態や表面における機能発現も検証項目としており、今後は両社で知見を共有しながら品質・機能性・環境性能のバランスを検討していく方針だ。
代表取締役の徳田浩一氏は「異なる市場や品質要求の中で得られる成果や課題を研究開発に還元し、日本発の技術として、塗料・建材をはじめ世界のさまざまな産業で活用される素材へ育てていきたい」としている。
国際基準に対応する次世代ペイントの開発を目指す
Jazeera Paintsは1979年にサウジアラビア・リヤドで創業し、GCCおよびMENA地域を中心に事業を展開する塗料メーカーである。同社の2025年の公式発表によると、年間50万トンを超える生産能力と、サウジアラビア国内外に1,000以上のアクティブショールームを有している。また、Green Seal認証製品の展開や、ISO 14001、ISO 9001、ISO 45001といった国際基準への対応も進めている。
両社は日本発の素材と中東塗料大手の技術・市場知見を組み合わせ、国際市場や各地域の要求に対応する製品の実現を目指している。
会社概要
- 会社名:株式会社Shelltas
- 代表者:代表取締役 徳田浩一
- 設立:2023年1月
- 所在地:〒143-0024 東京都大田区中央1-16-8 シャンボール大森1F
- 事業概要:海洋由来カルシウム素材「SeaFect®」およびWater OS®を中心とした研究開発、製品開発、事業開発
本記事は株式会社Shelltasの発表をもとに作成。
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