国立アイヌ民族博物館が第12回テーマ展示を開催へ 立教学院などと巡回
北海道白老町の国立アイヌ民族博物館(野本正博 館長)は、第12回テーマ展示「アイヌ民族とキリスト教 ―聖公会のつながりのなかで―」を2027(令和9)年3月13日(土)から開催します。本展は立教学院展示館および辰野美術館との巡回展として実施され、3館それぞれの特色をいかした展示が行われます。また、開催に先立つ2026(令和8)年10月10日には、同館と学校法人立教学院による連携協定が締結される予定です。
展覧会の背景と趣旨
2019年に国立アイヌ民族博物館設立準備室が立教小学校所蔵のアイヌ資料を調査したことを発端に、同館で開催された2023年度特別展示「“アウタリオピッタ” アイヌ文学の近代」をきっかけとして、同館研究員、立教小学校教諭、立教学院研究者らによる本格的な調査が進められてきました。2024年3月には同資料が国立アイヌ民族博物館に寄託されています。
明治以降の同化政策によって生活基盤や言語、生活習慣に多くの制限を受け、苦難の時代を経験したアイヌ民族において、本展ではキリスト教の一教派である聖公会に注目します。展示の核となるのは、聖公会の伝道師として活動したバチラー八重子(1884-1962)から、1950年代後半に立教小学校教諭の有賀千代吉(1895-1987)へ送られたアイヌ資料などです。信仰のもとに集った人びとや築かれたつながりを通して、近代におけるアイヌ民族の生き方に迫る内容となっています。
3館での巡回展と立教学院との連携協定
本展は、資料の収蔵に関わったバチラー八重子や有賀千代吉とゆかりの深い3館を巡回します。辰野美術館が所在する長野県辰野町は有賀千代吉の生地にあたります。巡回展のスケジュールは以下の通りです。
- 立教学院展示館(東京都豊島区)
タイトル:「人がつなぐ文化遺産―立教小学校所蔵『アイヌ資料』の物語」 会期:2026(令和8)年10月10日(土)〜12月6日(日)
- 国立アイヌ民族博物館(北海道白老郡白老町若草町2-3-1)
タイトル:第12回テーマ展示「アイヌ民族とキリスト教 ―聖公会のつながりのなかで―」 会期:2027(令和9)年3月13日(土)~5月16日(日)
- 辰野美術館(長野県辰野町)
タイトル:没後40年 有賀千代吉とアイヌ文化(仮) 会期:2027(令和9)年10月16日(土)〜11月28日(日)(予定)
また、さらなる関係強化を図るため、国立アイヌ民族博物館と学校法人立教学院は立教小学校所蔵アイヌ資料を核とした調査研究や教育活動等における連携協定を2026(令和8)年10月10日に締結します。
国立アイヌ民族博物館での開催概要
- 展覧会名称:第12回テーマ展示「アイヌ民族とキリスト教 ―聖公会のつながりのなかで―」
- 会場:国立アイヌ民族博物館 特別展示室(北海道白老郡白老町若草町2-3-1)
- 会期:2027(令和9)年3月13日(土)~5月16日(日)
- 内覧会:2027(令和9)年3月12日(金)13:30~15:30
- 共催:国立アイヌ民族博物館、立教学院、立教学院展示館、辰野美術館
- 特別展示観覧料:無料(※国立アイヌ民族博物館の入館にはウポポイの入場料が必要となります)
- Webサイト:https://ainu-upopoy.go.jp/event/seikoukai2027/
本記事は国立アイヌ民族博物館の発表をもとに作成しています。
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