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新潮新人賞に花江科斗氏の光の棄却が決定 10月7日発売の新潮11月号に掲載へ

新潮新人賞の受賞作が、花江科斗氏(34歳)の「光の棄却」に決定しました。同作は、10月7日(水)発売の文芸誌「新潮」11月号に全文が掲載されます。あわせて受賞者インタビューや選考委員による選評なども同号に収録される予定です。

受賞作「光の棄却」の概要と選考委員の評価

受賞作となった花江科斗氏の「光の棄却」(180枚)は、弁護士として働きながらプロボノ(社会貢献活動)を続ける語り手が、過去の断ち切れない記憶と向き合い、子どもを生むことの是非や社会の不平等について考え抜く姿を描いた作品です。「反出生主義」というテーマに迫る熱量や、終盤にかけての文章のエネルギーなどが評価を受けました。

選考委員の九段理江氏は、持たざる者の閉塞感とは一線を画し、「持てる者」による上から目線の罪悪感と閉塞感を描ききった新味を高く評価したとしています。また、金原ひとみ氏はラストの川の流れの描写について言及したほか、上田岳弘氏は作品から感じられた書き手の熱と気迫を評価するコメントを寄せています。

10月7日発売の「新潮」11月号に掲載

10月7日(水)発売の「新潮」11月号には、受賞作全文と花江科斗氏へのインタビューに加え、上田岳弘氏、金原ひとみ氏、九段理江氏、柴崎友香氏、滝口悠生氏による選評が掲載されます。

さらに同号には、「叫び」で芥川賞を受賞した畠山丑雄氏による受賞第一作「デッド・レター」(200枚)もあわせて掲載される予定です。

受賞者略歴と新潮新人賞の概要

受賞者の花江科斗(はなえ・かと)氏は、1991年11月、愛知県生まれです。

新潮新人賞は、新潮社の文芸誌「新潮」を母体として1969年に始まった公募の新人賞です。これまでに中村文則、青木淳悟、田中慎弥、小山田浩子、滝口悠生、上田岳弘、高橋弘希、鴻池留衣、古川真人、佐藤厚志、中西智佐乃、小池水音といった作家を輩出しています。

本記事は新潮社の発表をもとに作成しました。

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