ヒュンメルとINAC神戸、点字シャツで支援
デンマークのスポーツブランド、ヒュンメルは、WEリーグのINAC神戸レオネッサと共に視覚障がい者支援のための点字シャツを発表した。このシャツは、2024年5月2日のWEリーグ第18節ちふれASエルフェン埼玉戦のウォーミングアップ入場時に選手が着用する予定である。また、クラブのオンラインストアでは3月20日まで予約を受け付けている。
ヒュンメルは、人権、ジェンダー、平和をテーマにした活動を進めており、そのミッションは「スポーツを通して世界を変える」である。2022年には、INAC神戸やJリーグクラブなど6チームと協力して平和をテーマにしたチャリティシャツをリリースした。そして、2023年には視覚障がい者支援のためのチャリティシャツを作成し、昨秋のJリーグとBリーグの4クラブに続いて、今回はINAC神戸バージョンの点字シャツを発表した。
この点字シャツのデザインは、スタジアムでの喜びを作り出すたくさんの手のひらが重なる様子をイメージしている。また、女子サッカーへの愛の灯火を燃やし続けるINAC神戸の取り組みや想いをハートとして表現している。胸部にはクラブ名「INAC KOBE LEONESSA」、右袖にはホームタウン「KOBE」、背中にはクラブスローガン「VAMOS with us」を点字で配置している。さらに、右胸のヒュンメルロゴも、「hummel」を点字で表した特別なロゴになっている。
点字シャツは、SDGsの取り組みの一環として、「人や国の不平等をなくそう」や「住み続けられるまちづくりを」に繋がるきっかけづくりとして実施されている。また、試合後には着用アイテムのオークションも行われ、売上の一部がホームタウンエリアの視覚障がい者支援に繋がる。
INAC神戸レオネッサは、2001年にINAC(INternational Athletic Club)として設立され、女子サッカーチーム「レオネッサ」は同年11月に誕生した。2011年からなでしこリーグ3連覇、2013年にはシーズン3冠に加え、国際女子サッカークラブ選手権でも優勝した。2020年にはチーム創設20年を迎え、エンブレムを刷新。2021-22シーズンにはWEリーグ初代チャンピオンとなり、2024年には7大会ぶり7度目の皇后杯優勝を飾った。
ヒュンメルは、1923年に誕生し、世界で初めてスタッド付きスパイクを開発した。その後、100年にわたる歴史を経て、現在では「スポーツを通して世界を変える」をミッションに、新しいチャレンジを続けている。