岡山大学は、プロジェクトマネジメント（PM）能力を持つ技術職員の育成を強化推進するプロジェクトを開始した。このプロジェクトは、世界最大のプロジェクトマネジメント協会であるPMI日本支部と連携して行われる。

プロジェクトの目的は、技術職員にPMの能力を身につけさせ、その能力を自身の技術ノウハウと融合することで、「技術」から研究開発イノベーションをマネジメントできる人材を育成することだ。

プロジェクトの初会合では、岡山大学総合技術部本部長の佐藤法仁副理事・副学長・URAがプロジェクトの趣旨説明を行い、PMI日本支部の藤井新吾副会長らがPM研修の内容や目標について説明した。参加者との活発な意見交換も行われた。

佐藤副理事は、「大学における職員の『高度化』は重要な点であり、我が国の科学技術・イノベーションの強化推進、より良い社会変革の実現に寄与する」とコメント。また、「岡山大学の取り組みを深めるとともに他の大学・研究機関等に横展開し、我が国の技術職員の底上げ、高度化につなげていきたい」と述べた。

この取り組みは、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」の一環として実施されている。岡山大学は、昨年度にこの事業に採択されており、地域中核・特色ある研究大学としての実現を加速させるとともに、世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築くことを目指している。