第一三共ヘルスケア、敏感肌にバリア機能保持型や黄み型など複数タイプを確認
第一三共ヘルスケア株式会社は、敏感肌を自認する人の角層の状態を多面的に解析した研究成果を発表しました。解析の結果、敏感肌を自認する人には角層の炎症指標が高く総遊離アミノ酸量が少ない共通点がある一方、バリア機能が保たれているタイプや黄みを特徴とするタイプが存在することが明らかになりました。本成果は、9月28日から10月2日に開催されたIFSCC パース大会(IFSCC Congress 2026)にて発表されました。
敏感肌を自認する人にみられる共通の角層特徴
研究では、20~50代の敏感肌を自認する女性33名と、自認しない女性79名を対象に肌状態の測定および解析を行いました。頬部の角層水分量、経表皮水分蒸散量(TEWL)、肌色特性(L*値、a*値、b*値、透明感スコア)を測定したほか、頬部から採取した角層を用いて炎症指標であるIL-1RA/IL-1α比とプラスミン活性、角層中の総遊離アミノ酸量を測定しました。
その結果、敏感肌を自認する人では自認しない人と比較して、IL-1RA/IL-1α比およびプラスミン活性が高く、角層水分量と角層中の総遊離アミノ酸量が少ないことが確認されました。なお、経表皮水分蒸散量(TEWL)に有意な差は見られませんでした。また肌色特性の比較では、敏感肌を自認する人は明るさを示すL*値と肌の透明感を示す透明感スコアが低く、赤みを示すa*値および黄みを示すb*値が高い傾向を示しました。
敏感肌を自認する人を対象に階層型クラスター分析を実施したところ、状態の異なる複数のタイプが存在することが示されました。

角層水分量およびTEWLに基づく分類では、角層水分量とバリア機能が比較的保たれたタイプ(Cluster A)、角層水分量は比較的保たれているがバリア機能が低下したタイプ(Cluster B)、角層水分量とバリア機能が低下したタイプ(Cluster C)の3つに分類されました。角層炎症指標を比較したところ、Cluster Cだけでなく、水分量とバリア機能が保たれたCluster Aにおいてもプラスミン活性が高く、総遊離アミノ酸量が少ないことが確認されました。
また、肌色特性(a*値、b*値、L*値)に基づく分類では、赤みが強いタイプ(Cluster D)、中間的なタイプ(Cluster E)、黄みが強いタイプ(Cluster F)の3つに分類されました。炎症指標を比較した結果、赤みが強いCluster Dだけでなく、黄みが強いCluster Fにおいてもプラスミン活性が高く、総遊離アミノ酸量が少ないことが確認されました。

今後の研究とスキンケア開発への応用
第一三共ヘルスケアは、敏感肌の多様な肌状態への理解を深め、一人ひとりの肌状態に応じたスキンケアの提案に役立てるために本研究を実施しました。

今後は、敏感肌にみられる角層の炎症状態やアミノ酸量の変化と、バリア機能や肌色特性などとの関係についてさらに研究を進める方針です。蓄積した知見を肌状態に応じたスキンケア製品の開発に活かすとしています。
第一三共ヘルスケアの概要
- 社名:第一三共ヘルスケア株式会社
- 本社:東京都中央区
- 代表者:社長 内田高広
- コーポレートスローガン:Fit for You ひとりひとりの健やかな人生のライフパートナー
本記事は第一三共ヘルスケア株式会社の発表をもとに作成しました。
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