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フロンタルが全53台にeMotion Fleetのクラウド型車載器を導入

一般貨物自動車運送事業を展開するフロンタル株式会社と、商用EV導入・運用のワンストップサービスを提供するeMotion Fleet株式会社は、車両・運行管理のDX化とCO₂排出削減の両立を目的に、フロンタルの全車両53台へeMotion Fleetのクラウド型車載器を導入した。あわせて15台にAI型ドラレコを導入し、両社共同の実証を通じて導入効果を検証する。

導入の背景と狙い

物流業界では2024年問題への対応に加え、気候変動対策への取り組みが求められている。国内CO₂排出量の約19%を運輸部門が占めるなか(2023年度、国土交通省)、2027年以降は東証プライム上場企業を中心にScope3を含む排出量開示の義務化が進む見通しで、荷主から運送会社への削減要請は一層高まると見込まれている。

4t~10t車による輸送などを手がけるフロンタルは、2024年にSBT(Science Based Targets)認定を国内物流会社として29社目に取得し、2030年までにCO₂排出量42%削減(2023年比)を掲げている。同社は、水素アシスト装置D-HATやエンジン内部のインジェクター洗浄、100%化学合成エンジンオイルの使用によるエンジン性能の維持と、エコドライブやAI配車による運用面の省燃費化を進めており、2026年6月には運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)主催のセミナーで先進事例として紹介された。

一方、eMotion Fleetは車両データから燃費やCO₂排出量を車両単位で自動算出し、AI型ドラレコによる安全管理や点検・点呼・日報のDXを提供している。施策ごとの効果を車両・ドライバー単位で測定して改善サイクルを回せる点がフロンタルの方向性と合致し、全車両への導入と共同効果検証に至った。

実証における主な取り組み

フロンタルの福岡本社および京都営業所の全車両53台にクラウド型車載器、うち15台にAI型ドラレコを導入し、以下の取り組みを中心に共同で効果検証を行う。

  • CO₂排出量と燃費の可視化:車両単位および会社全体のCO₂排出量や燃料使用量をダッシュボードで常時把握し、SBT目標に対する進捗管理を支援する。
  • アイドリング削減とエコドライブの推進:急加速・急減速やアイドリングによる燃料消費を金額ベースで車両別・ドライバー別に可視化し、改善のPDCAを促進する。
  • 安全管理の高度化:車両の動態データとAI型ドラレコによる映像ベースの危険検知を組み合わせ、リアルタイムの警告とコーチングで事故リスクの低減を図る。ドライバーの心理的負担に配慮し段階的に導入する。
  • 予防整備による稼働率の維持:故障コードやバッテリー電圧を常時モニタリングし、異常の早期発見と予防整備に向けた体制整備を促進する。
  • 点検・点呼・日報のDX化:車載器データを活用した日報の自動作成など、管理業務の効率化を推進する。
  • EV導入シミュレーション:実走行データをもとに、将来のEV導入時の総保有コスト(TCO)や最適オペレーションをシミュレーションする。

今後の展望

フロンタルは、全車両から得られる運行データで各施策の効果を検証しながら、2030年までにCO₂排出量42%削減(2023年比)というSBT目標の達成に向けた取り組みを加速させる方針である。また、Scope3開示に取り組む荷主企業へのCO₂排出量データの提供にもつなげ、将来的にはEV・FCVの導入も視野に脱炭素への挑戦を続けるとしている。

eMotion Fleetは、本取り組みで得た知見をサービス開発に反映するとともに、フロンタルのように脱炭素を経営戦略として実践する中堅物流事業者との連携を本格化させ、脱炭素化と経済性を両立する物流網の構築に貢献していく方針を示している。

各社概要

両社の概要は以下の通り。

フロンタル株式会社

  • 本社所在地:福岡県糟屋郡須惠町大字佐谷495番地1
  • 代表取締役:野村勝義
  • 設立:2018年9月
  • 資本金:1,000万円
  • 拠点:本社(福岡県)、京都営業所(京都府八幡市)
  • 事業内容:一般貨物自動車運送事業(4t~10t車による地場・中距離輸送、チャーター便、自動車部品輸送、イベント機材輸送 等)
  • 環境認証:SBT認定(2030年までにCO₂排出量42%削減、2023年比)
  • URL:https://frontal.co.jp/

eMotion Fleet株式会社

  • 本社所在地:東京都品川区東品川2丁目6−4 寺田倉庫G1ビル 2階
  • 代表取締役:白木秀司、デニス・イリッチ
  • 設立:2023年9月
  • 事業内容:車両・運行管理のDX支援サービス、商用EV導入・運用支援サービス、車両運行・エネルギー管理システム、EVアセットマネジメント事業
  • URL:https://www.emotion-fleet.com/

本記事はフロンタル株式会社およびeMotion Fleet株式会社の発表をもとに作成されています。

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