dSPACE、HydraVisionをVEOSおよびSCALEXIO環境に統合
dSPACEは、自社のサイバーセキュリティブランドdissectoが提供するテストプラットフォームHydraVisionを、VEOSおよびSCALEXIOのX-in-the-loop検証環境に統合すると発表した。
この統合により、既存のSIL、HIL、およびCI/CDベースのテストプロセス内でサイバーセキュリティテストを自動化できるようになる。シミュレーションおよび検証の専門知識と、実績のあるテストソリューションを融合させ、製品ポートフォリオの拡充を図る。
規制要件への対応と統合の背景
車両のコネクティビティ向上やソフトウェア割合の増加に伴い、開発ライフサイクル全体におけるエンドトゥエンドのサイバーセキュリティ検証の重要性が高まっている。
サイバーレジリエンス法、UNECE R155、ISO/SAE 21434といった規制要件により、開発の初期段階から継続的なセキュリティ検証が求められる一方、メーカーやサプライヤはテストを既存の開発・テストプロセスへ効率的に組み込む課題に直面している。
X-in-the-loop環境での自動テストと専門知識の活用
HydraVisionの統合によって、開発チームや検証チームは既存のX-in-the-loop環境内で直接サイバーセキュリティテストを自動実行できる。テストは仮想または実機のECUやシステム上で実施され、VEOSおよびSCALEXIOが対応するシミュレーション・テスト環境を提供する。これにより、現実的な条件下での検証が可能となり、潜在的な脆弱性の早期特定につながる。
また、セキュリティの専門家がHydraVision上で再利用可能なテストケースを作成・管理し、開発やテストのチームが自動実行する仕組みにより、テストごとの専門家の関与を減らし、組織全体で専門知識を活用しながら継続的な検証が行える。
開発の早期段階から一貫したセキュリティ検証を実現
今回の統合により、SIL(Software-in-the-Loop)環境でのバーチャルECUに対するセキュリティテストを自動実施できるなど、開発の早い段階からのテストが可能になる。作成したテストケースはHIL(Hardware-in-the-Loop)システムでも再利用でき、開発の全段階にわたって一貫した検証体制を維持できる。
既存インフラの活用や複雑なE/Eアーキテクチャへのカバレッジ向上に加え、ワークフローの自動化によってコンプライアンスや承認プロセスに必要なトレーサビリティの確保された結果が得られる。dSPACEのHydraVision開発責任者でありdissectoの共同創業者でもあるDr. Nils Weißは、この組み合わせが初期段階からシステム統合に至る検証基盤となり、セキュアなソフトウェアデファインド製品のリリース加速につながると説明している。
dSPACEの概要

- 本社所在地:ドイツのパーダーボルン
- 拠点:ドイツ国内の4つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、スウェーデン、イタリア、韓国、日本、中国およびインドにある子会社
- 従業員数:世界中で2,900名以上
- Webサイト:www.dspace.com
本記事はdSPACE Japan株式会社の発表をもとに作成されています。
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