三菱UFJ、enechain社に出資
三菱UFJキャピタル株式会社は、同社が運営するファンド「三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合」より、エネルギー卸取引マーケットプレイスを運営する株式会社enechainに対し、第三者割当増資による出資を実行したと発表した。
enechain社は、日本最大級の電力卸取引マーケットプレイス「eSquare」をはじめとして、燃料や環境価値取引のマーケットプレイスも展開しており、取引をスムーズに行うために多数のプロダクト群を提供している。同社は、ボラティリティの大きいエネルギー価格のヘッジ取引を利便性高く提供することで、世界のエネルギー価格の変動が国内の電力業界に与える影響を最小化し、ひいては日本経済の安定化に貢献している。
三菱UFJキャピタルは、電力自由化を契機として電力ヘッジ取引の必要性が高まる中、enechain社がその課題を解決するマーケットプレイスとして既に日本最大級まで成長しており、プロダクトや事業領域の幅も日々進化を続けていることに着目。同社は、透明性高く流動性のある電力市場が今後の日本にとって必須であり、enechain社であればその市場を実現できると確信している。また、野澤CEOを中心としたチームが圧倒的なスピードで戦略的に事業拡大している様子に、電力業界に変革をおこす将来性を感じ、出資を決定したという。
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っている。IPOを実現された顧客は、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有している。