Dellows News

山田玄徳監督のSF作品がFuture Vision XPRIZEでTop 10に選出

映画監督の山田玄徳が企画・監督を務めるSF映画プロジェクト『D.M.S. — The Empty Seat』が、世界規模の映画コンペティション「Future Vision XPRIZE 2026」においてTop 10に選出された。世界から2,500作品を超える応募が集まった中での選出となり、SandboxAQの協賛による賞金2万ドル(US$20,000)を獲得している。本作は生成AIを活用した約3分のコンセプトトレーラーとして応募され、現在は長編映画の実現に向けた企画開発が進められている。

2040年の日本を舞台に人間とAIの関係性を描く

『D.M.S. — The Empty Seat』は、家庭用AIユニット「D.M.S.」が普及した2040年の日本を舞台とするSF作品である。AIを信用していない「AI保安協会」の主人公のもとに、旧式のAIロボット「HLN-α」が上司として配属され、故障した家庭用AIの回収任務にあたる様子が描かれる。

作中では、命令を受けずに孤立した人を見守るAIの姿などを通じ、単なる機械の反乱ではなく、人間とAIが対話を通じてともに社会をつくる未来像が提示されている。監督の山田玄徳は、短編映画『人間農場 / HUMAN FARM』で48 Hour Film Project Osaka 2024のグランプリを受賞するなど、現実社会の不条理をSF的な世界観で表現する作品を手がけてきた。

生成AIを活用した制作と演出へのアプローチ

本作のコンセプトトレーラーは、全編の映像制作に生成AIを活用して制作された。山田監督は実写映画や企業映像の現場経験をもとに生成AIによる映像表現に取り組んでおり、映像制作が容易になるほど演出の役割が重要になると捉えている。

Top 10選出後には、約90分の長編映画を想定した英語脚本の初稿が完成・提出された。山田監督は、正解が分からないときにも人間とAIが一緒に考える未来を描きたいとし、長編映画として観客へ届けるためのスタートであるとコメントしている。

Future Vision XPRIZEの概要と今後の展開

Future Vision XPRIZEは、Google、XPRIZE Foundation、Rangeが展開する映画コンペティションであり、テクノロジーの未来を描く企画資料や短編映像が募集された。2026年9月25日には米国ロサンゼルスの「Moonshots LIVE」でTop 5作品の上映と最終審査が実施され、グランプリにはJeff Synthesizedによる『The Gifted』が選ばれている。

作品情報

  • 作品名:D.M.S. — The Empty Seat
  • 監督・企画:山田玄徳(Gentoku Yamada)
  • 原案:二朗松田(Jiro Matsuda)、木下隆之(Takayuki Kinoshita)、山田玄徳(Gentoku Yamada)
  • キャラクターデザイン原案:木下隆之(Takayuki Kinoshita)
  • 脚本:二朗松田(Jiro Matsuda)
  • 演出助手:櫻井真琴(Makoto Sakurai)
  • ジャンル:Science Fiction
  • 製作国:日本
  • 選出実績:Future Vision XPRIZE 2026 Top 10(公式選出ページ表記:Runner-Up)
  • 獲得賞金:US$20,000 〈SandboxAQ協賛〉

本記事は惑星舎 / H.O.P. productionの発表をもとに作成されています。

アクセスランキング

今日

1週間