メルカリが台湾で越境EC本格化、台湾セブンイレブンと提携

株式会社メルカリは、台湾での越境取引事業の強化に向けて、「台湾セブンイレブン」を運営する統一超商股份有限公司と業務提携を締結した。2024年10月24日より、越境取引を通じて購入した「メルカリ」の商品を7,000店舗以上の「台湾セブンイレブン」で受け取れる「コンビニ受け取りサービス」を開始している。

また、2024年10月25日から10⽉30⽇までの6⽇間、「華山1914文化創意産業園区 中4A館1F-1」で、「メルカリ」で出会える1,000点以上の商品で作った展示イベント「跨時空尋寶之旅(時空を超えた宝探しの旅)」を開催中だ。このイベントでは、1990年代から現代までの日本の流行商品を展示し、実際に手に取って見ることができる。

10月24日に行われたメディア向けの発表会では、メルカリ執行役員のGeneral Manager Cross Border 迫俊亮氏、Cross Border Business Director 兼 台湾事業責任者の石川佑氏、統一超商のマーケティンググループマネージャー林啟昌氏が登壇し、業務提携の背景や新サービスの概要、今後の展開について説明した。

迫氏は、メルカリの越境取引事業が約5年で累計取引件数1,700万件を突破し、GMVも前年比約3.5倍に成長していることを述べた。また、台湾は日本製品が人気の市場であり、越境取引の金額・取引件数ランキングでも2位にランクインするなど、「メルカリ」との相性が良いことを強調した。

石川氏は、台湾のユーザーから「商品数の多さや掘り出し物の多さに魅力を感じた」といった声が寄せられていることを紹介。台湾と日本の「メルカリ」利用傾向が近く、特に日本のキャラクターグッズやファッショングッズが人気だと述べた。

林氏は、この提携により台湾のユーザーが「メルカリ」で台湾市場では手に入らない商品を購入でき、セブンイレブン店舗で受け取れることが新しい体験になると述べた。

メルカリは、11月11日の「独身の日」に合わせたキャンペーンを実施中で、「メルカリ」内の全商品を対象とした「メルカリ特大セール」などを開催している。また、人気カテゴリーである「ゲーム・おもちゃ・グッズ」の配送料改訂により、平均61%の値下げを実現した。

展示イベント「跨時空尋寶之旅」は、台湾のユーザーに「メルカリ」で購入できる日本発のユニークなアイテムに出会えるきっかけを作ることを目的に開催された。会場には、1990年代のギャル文化を体験できるフォトスポットや、2000年代の日本のドラマオタクの部屋を再現したゾーン、2010年代の推し活文化を体験できるゾーンなどが用意されている。イベント開始から3日間で来場者数が11,000人を突破し、SNSでも大きな反響を呼んでいる。

valvix

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