Green Carbon、モンゴルの地方政府と草原再生・クレジット創出のMOU締結
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を手がけるGreen Carbon株式会社は、モンゴル国セレンゲ県のアルタンブラグ・ソム政府と草原再生およびカーボンクレジット創出に向けた覚書(MOU)を締結しました。本MOUに基づき、約15,000haの草原を対象に、約16,000t-CO₂規模のカーボンクレジット創出ポテンシャルを見据えたパイロットプロジェクトを進めます。今後は地域の草原環境や放牧実態を踏まえ、持続可能な草原管理とカーボンクレジット創出の実現可能性を検証していく方針です。
MOU締結の背景と草原管理の課題
モンゴル国セレンゲ県に位置するアルタンブラグ・ソムは、貿易の主要な国際国境通過拠点を有し、広大な草原が広がる地域です。地域の草原は遊牧民の暮らしや畜産業を支える重要な自然資源ですが、放牧圧や気候変動などの影響で一部の草地劣化が進んでおり、持続可能な維持・利用が地域社会の課題となっています。
これを受け、Green Carbon株式会社はアルタンブラグ・ソム地方政府と連携し、放牧する場所や時期を適切に管理して草地を休ませ、劣化した草原の回復や土壌中の炭素蓄積を促す「改良型草原管理(IGM)」の導入可能性を検討するためMOUを締結しました。放牧管理を通じて草原の回復を促し、土壌有機炭素(SOC)の保全につなげるとともに、その環境価値をカーボンクレジットとして創出できるかを検証します。



今回のMOUに基づくパイロットプロジェクトでは、約15,000haの草原を対象候補として、地域の遊牧民と連携しながら草原管理の改善を進めます。対象候補面積約15,000haに対し、1haあたり約1.1t-CO₂eの削減・吸収量を想定した場合、約16,500t-CO₂eのカーボンクレジット創出ポテンシャルが見込まれており、1t-CO₂eあたり4,300円で価値換算した場合は約7,095万円相当となります。なお、実際のクレジット創出量および価値は今後の現地調査や方法論の適用、モニタリング結果、市場価格等により変動します。
プロジェクトの概要は以下の通りです。
- パイロット規模:約15,000haの草原を対象候補として検討
- クレジット創出:約16,000t-CO₂規模想定
- 実施内容:草原・植生・土壌の状態や現在の放牧状況を調査し、放牧する場所や時期の調整、草地を一定期間休ませるなど、地域に適した草原管理を実施
- 検証内容:草原の回復、植生の維持、土壌有機炭素(SOC)の増加効果、カーボンクレジット創出の実現可能性
- 遊牧民との連携:伝統的な放牧方法、季節ごとの家畜移動、地域コミュニティが抱える課題
今後の展開
Green Carbon株式会社は、アルタンブラグ・ソムでのパイロットを通じて技術面、事業運営面、制度面、地域の実施体制などを検証し、その成果を踏まえてより大規模な改良型草原管理(IGM)プロジェクトへの展開を検討します。草原の回復や土壌有機炭素(SOC)の増加といった環境価値を経済的価値につなげることで、持続可能な牧畜の実現と地域コミュニティへの長期的な価値還元の両立を目指します。将来的には、モンゴルにおける草原由来カーボンクレジット事業の基盤を構築し、草原生態系の回復と地域社会の持続的な発展に貢献していくとしています。
関係組織の概要
アルタンブラグ・ソム政府
- 代表者:N. Ariunjargal(アルタンブラグ・ソム知事)
- 所在地:モンゴル国セレンゲ県アルタンブラグ・ソム
- 面積:約210,030ha
- 家畜頭数:約56,000頭(2023年)
Green Carbon株式会社
- 代表者:代表取締役 大北 潤
- 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
- 設立:2019年12月 12日
- 事業内容:カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
- URL:https://green-carbon.co.jp/
本記事はGreen Carbon株式会社の発表をもとに作成されています。
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