秋の寒暖差で肌トラブル経験は7割超、寒冷蕁麻疹の受診率は18.7% アイシークリニック調査
秋の寒暖差が大きい時期に肌の症状を経験した人が71.3%に達する一方、皮膚科を受診した人は18.7%にとどまることが、医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックの調査で明らかになりました。症状を経験しながらも「寒冷蕁麻疹」という病名を知らなかった人は54.3%と過半数を占めており、医療機関での適切な診断や治療につながっていない実態が浮き彫りになっています。
寒暖差による肌トラブルの経験者は7割超
調査によると、秋(9月〜11月)の寒暖差が大きい時期に何らかの肌症状を経験したことがある人は71.3%に上りました。症状が出た状況としては、「屋外で冷たい風に当たったとき」が58.2%で最も多く、次いで「暖かい室内から寒い屋外に出たとき」が挙げられています。
また、寒暖差による肌症状について気になる点を聞いたところ、「症状を繰り返すこと」への不安が67.3%と最も高く、次いで「治療法がわからないこと」が48.7%となりました。


症状が出ても6割以上が自己対処を選択


肌トラブルへの対処法については、皮膚科を受診した人が18.7%にとどまる一方、「自然治癒を待つ」「市販薬で対処」と回答した自己対処の割合が62.4%を占めました。
病名の認知度に関しては、「寒冷蕁麻疹」という病名を「知らなかった」と答えた人が54.3%となり、医学的に診断や治療が可能な疾患であることが十分に知られていない現状が示されています。
寒冷蕁麻疹の仕組みと特徴
寒冷蕁麻疹は、冷たい空気や水、物体との接触によって皮膚に赤み、膨疹(ミミズ腫れのような腫れ)、かゆみが生じる物理性蕁麻疹の一種です。急激な温度低下によって皮膚の肥満細胞が刺激され、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることで発症します。
症状は冷刺激を受けてから数分〜30分以内に出現し、温まると数時間以内に消失することが多いとされています。アレルゲンを除去する一般的なアレルギーとは異なり、温度変化などの物理的刺激が引き金となる点が特徴です。
予防のポイントと受診の目安
アイシークリニックの髙桑康太医師は、「寒冷蕁麻疹は決して珍しい疾患ではなく、適切な治療と予防により症状を十分にコントロールできる疾患です」とコメントしています。日本皮膚科学会の蕁麻疹診療ガイドライン2018では第2世代抗ヒスタミン薬の内服が第一選択とされており、症状が出る前の予防的な服用や、露出部を保護して急激な温度変化を避ける対策が有効としています。
症状が週に複数回繰り返し出現する場合や、かゆみ・膨疹が30分以上持続する場合、息苦しさやめまいなどの全身症状を伴う場合などは皮膚科への受診が推奨されています。
調査概要
- 調査対象:秋から冬にかけて肌トラブルを経験したことがある全国の20〜60代の男女
- 調査期間:2026年9月14日〜9月23日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事はアイシークリニック(医療法人社団鉄結会)の発表をもとに作成されています。
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