STATION Ai、名大の深紫外線LED内視鏡治療デバイス事業化を伴走支援
STATION Ai株式会社が運営に携わるSTATION Ai1号有限責任事業組合(STATION Ai ファンド)は、名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍外科学/医学部附属病院ゲノム医療センターの國料俊男診療教授を研究代表者とする「深紫外線LED内視鏡治療デバイス」の事業化推進機関として伴走支援を行う。
本研究開発や事業化の取り組みは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム」の令和8(2026)年度 Tongali GAPファンドプログラム「ステップ2」に、2026年10月1日に採択された。
胆道がんの低侵襲治療を目指すデバイス開発
國料俊男診療教授の研究チームは、胆道がんに対し、内視鏡を通して患部に深紫外線を直接照射する「深紫外線LED内視鏡治療デバイス」の開発を進めている。
胆道がんの根治治療としては外科手術が行われるが、進行状況によっては手術が難しく、手術可能な場合でもがんの位置により肝臓を広範囲に切除する必要がある。胃や大腸と異なり、胆道がんには対応する内視鏡治療機器が存在していない。開発中のデバイスは、内視鏡の処置用通路から挿入可能な細いカテーテルの先端に深紫外線LEDを搭載し、胆管内から患部に光を照射することで、患者への負担が少ない治療を目指す。
これまでに細胞・動物実験を実施し、2024年にはブタの胆管でデバイスの挿入と照射を実証した。ヒトでの安全性・有効性は確認されていないが、今後は臨床使用に向けた試作機の開発や非臨床安全性試験などを進め、将来的にはスタートアップの設立を計画している。
STATION Ai ファンドによる事業化支援の内容
本プログラムでは事業化推進機関との共同申請が必須とされており、Tongaliが認定する事業化推進機関の一つであるSTATION Ai ファンドが支援を担当する。
STATION Ai ファンドは、実施計画・工程・予算執行の統括をはじめ、事業計画や資本政策の策定、経営者候補(CxO)や医療機器の品質管理に関する人材の探索を行う。さらに、ベンチャーキャピタル(VC)への橋渡しや資金調達、製造販売・販売提携先の開拓などを支援し、大学発スタートアップの創出に向けて検証を進める。
東海地域の研究成果を事業化する「Tongali GAPファンドプログラム」
Tongali GAPファンドプログラムは、東海地域の大学等の研究成果を将来のスタートアップ創出につなげる支援プログラムである。東海地域に拠点を置く17機関で構成されるTongali (Tokai Network for Global Leading Innovation)プラットフォームが、JSTの採択を受けて実施している。
採択課題に対しては、研究開発費の提供に加え、顧客ニーズ検証、ビジネスモデル構築、経営人材マッチング、投資家や事業会社との接続などの支援が行われる。「ステップ2」では概念実証を通じて事業化の可能性を高め、スタートアップ組成や外部資金獲得を見据えた事業検証を進める。STATION Aiも同プログラムの運営に参画している。

関係者のコメント

研究代表者の國料俊男診療教授は、手術が困難な患者や肝臓の広範囲切除が必要な患者が多い現状に触れ、身体への負担が少ない治療を提供するため、臨床応用とスタートアップ設立を進めて一日も早く患者のもとへ届けたいとしている。

名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部 イノベーション・アントレプレナーシップ推進室 URAの山本明歩氏は、治療選択肢が限られていた胆道がん患者にとって本技術が希望となる可能性を挙げ、社会実装に貢献したいと述べている。また、STATION Ai株式会社 投資企画室 投資担当の左英樹氏は、胆道がん治療のアンメットニーズの強さと技術的アプローチの独自性を支援理由として挙げ、事業化推進機関として伴走する意向を示している。
本プログラムおよび取材に関する問い合わせ先は以下の通り。
- 本プログラムに関するお問い合わせ:名古屋大学 イノベーション・アントレプレナーシップ推進室 大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム担当(TEL:052-559-9682、メール:tongali_x_admin@tongali.net)
- 取材・報道に関するお問い合わせ:STATION Ai株式会社 広報(お問い合わせフォームから ※ 問合せ種別:「取材・広報のお問い合わせ」)
本記事はSTATION Ai株式会社の発表をもとに作成。
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