国境なき医師団日本の新事務局長に森川光世氏が就任 前任の村田氏は任期満了で退任
国境なき医師団日本は、2026年10月1日付で新しい事務局長に森川光世が就任したことを発表しました。2020年8月から事務局長を務めた村田慎二郎は、任期満了に伴い退任しました。
新事務局長の役割と抱負
森川は東京を拠点に、国境なき医師団(MSF)の医療援助活動を日本から支えるための戦略的な意思決定と計画実行の責任を担います。海外派遣スタッフの採用・派遣や、人道危機を日本社会に訴える証言活動、独立した医療活動を行うための資金調達、日本におけるステークホルダーとの渉外活動、海外事務局と連携した現地援助活動の支援などを先頭に立って進めていく方針です。
選任にあたり森川は、「世界がかつてなく密接につながる今、人道危機は遠い世界の出来事ではありません。私は日本社会と活動現場をつなぎ、活動に参加する人、活動を支えてくださる人、一人一人の思いを大切にして支援の輪を広げていきたいと思います」と述べています。
現場派遣と企業勤務の経験を持つ森川氏の経歴
1973年生まれ、千葉県出身の森川は、1996年に学習院大学英米文学科を卒業後、1997年に米国ペンシルベニア州立インディアナ大学大学院を修了しました。文教大学付属中学校・付属高等学校で英語専任教諭を務めた後、2005年よりMSF日本事務局ファンドレイジング部に勤務して資金調達を担当しました。
2009年からはMSFの海外派遣に参加し、スーダン、ナイジェリア、イエメン、エチオピアにおいて財務・人事担当として現地プロジェクトの予算立案や経理業務を行いました。MSF日本事務局フィールド人事部勤務を経て、2015年に米国公認会計士(USCPA)資格を取得し、同年にシエラレオネへ派遣されました。2016年から2026年までは有限責任監査法人トーマツ/合同会社デロイト トーマツに勤務する傍らMSFの活動を継続し、2022年にはウクライナでも活動しました。
会長コメントと前事務局長の退任
事務局長の交代にあたり、MSF日本の会長である中嶋優子医師は、6年間で組織と支援基盤を広げた村田前事務局長の功績に感謝の意を表しました。また、森川新事務局長に対しては、事務局や現場での豊富な経験と企業勤務で培った視点をもってMSF日本をさらに前進させることへの期待を寄せています。
国境なき医師団について
国境なき医師団は、紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届ける民間で非営利の医療・人道援助団体です。
- 設立:1971 年(フランス)
- 日本事務局発足:1992 年
- 受賞歴:1999年にノーベル平和賞を受賞
- 活動規模:世界70を超える国と地域で約6万6000人のスタッフが活動(2025年実績)
- 国内での主な活動:援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達など
本記事は国境なき医師団日本の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



DICTがサウナニューカナコで貸切イベントを開催 黙浴へのアンチテーゼ試す