アークエッジ・スペースと屋久島観光協会、山岳整備支援アプリの運用を開始
超小型衛星コンステレーションの企画や設計などを手がける株式会社アークエッジ・スペースと一般社団法人屋久島観光協会は、山岳整備業務における現場記録や報告書作成を支援するアプリケーションを共同開発し、2026年8月1日より運用を開始しました。
本アプリは、登山道の整備や山小屋・トイレの清掃といった作業内容、写真、位置情報をスマートフォンで記録し、報告書の作成までを一貫して支援するものです。現場作業者と屋久島観光協会の業務負担を軽減するとともに、作業履歴や登山道・施設の状況を蓄積し、今後の維持管理や自然保全への活用を目指します。

屋久島では安全な登山環境と豊かな自然を維持するため、屋久島観光協会や屋久島山岳ガイド連盟などの関係者が登山道の補修や倒木への対応、山小屋・トイレの清掃といった維持管理業務を行っています。従来は、現場で撮影した写真や作業場所、作業内容などの情報を山中から持ち帰って整理する必要があり、現場作業者の負担や屋久島観光協会の報告書作成にかかる時間が課題となっていました。

アークエッジ・スペースは、衛星データやIoT通信網から収集する現場情報などを組み合わせる地理空間情報プラットフォーム「ArkEdge Insights®」を展開しており、すでにパラグアイ、ブラジル、静岡県などで地域課題に応じたアプリケーションを提供しています。今回の取り組みは、この基盤を環境モニタリングや自然保全に応用する一環として実施されました。

本アプリでは、現場作業者がスマートフォンを使って作業内容や写真を位置情報と紐づけて登録できます。倒木や崩落、施設の破損など、登山道上で確認された異常や修理が必要な地点も写真やコメントとともに記録可能です。
電波の届かない山中でも利用できるようオフラインでの記録に対応しており、下山後にデータをアップロードすることで報告書を作成できます。蓄積された情報は地図上で共有できるため、同じ地点で繰り返し発生する問題の把握や、整備箇所の優先順位の検討といった維持管理計画に活用できます。
2026年9月末時点で、本アプリを活用した定期報告書の作成は54件、登山道上の点検・要対応箇所の登録は82件にのぼります。また、2026年9月上旬に屋久島で発生した記録的な豪雨の際には、登山道への影響や被害状況を現地で記録・共有する調査にも活用されました。
衛星データ連携と持続可能な観光の両立へ向けた展望
両者は今後、現場で蓄積される情報と衛星画像をはじめとする地理空間情報を組み合わせ、屋久島の自然環境やその変化をより広域的に把握する取り組みを検討していきます。また、蓄積された情報を活用して登山道や山岳施設の状況を観光客へ分かりやすく発信することも検討し、自然保全と持続可能な観光の両立への貢献を目指すとしています。
屋久島観光協会の事務局長である岩川卓誉氏は、電波の届かない山中でも作業内容を記録して共有できるようになり現場の負担を軽減できるとして、蓄積した情報を今後の登山道整備や自然保全に生かしていく意向を示しています。
また、株式会社アークエッジ・スペース執行役員の鈴本 遼氏は、現場で得られる情報と衛星画像などを組み合わせることで屋久島の自然環境を広い視点から把握する取り組みを検討し、自然保全と持続可能な観光の両立に貢献していくとしています。
組織概要
一般社団法人屋久島観光協会
- 所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町安房187-1 屋久島町総合センター内
- 代表者:会長 荒木 政孝
- 一般社団法人化:2025年
- WEB:https://yakukan.jp/
株式会社アークエッジ・スペース
- 本社所在地:東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
- 代表取締役CEO:福代 孝良(ふくよ たかよし)
- 設立:2018年7月
- WEB:https://arkedgespace.com/
本記事は株式会社アークエッジ・スペースの発表をもとに作成しました。
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