LONGiが結晶シリコン太陽電池セルで変換効率28.29%の世界新記録を達成
中国・西安市に本社を置くLONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)は、結晶シリコン太陽電池セル(単接合型)において、変換効率28.29%の世界新記録を達成した。本記録は、ドイツのハーメルン太陽エネルギー研究所(ISFH:Institute for Solar Energy Research Hamelin)による認証を受けた世界最高効率となる。同社は2022年以降、5年連続で世界最高効率を更新している。
5年連続で結晶シリコン太陽電池の世界記録を更新
LONGiは2022年11月、量産品フルサイズのシリコンウェハを使用した結晶シリコン太陽電池セルで変換効率26.81%を達成し、当時5年間更新されていなかった世界記録を更新した。
その後も、2023年12月に27.09%、2024年5月に27.30%、2025年4月に27.81%と毎年記録を塗り替えてきた。2026年4月には28.13%を記録し、今回さらに28.29%へと世界最高効率を更新した。
高効率化を支えるBC技術と独自開発のHIBC技術

一連の記録更新を支えているのは、BC(バックコンタクト)技術である。BCは、太陽電池セルの受光面にある電極を裏面に配置することで光の遮蔽をなくし、より多くの太陽光を発電に利用できるセル構造を持つ。
LONGiはBCを共通の技術基盤と位置づけ、セル構造、材料、パッシベーション、電極形成、製造プロセスなどの技術を組み合わせて開発を継続してきた。
今回28.29%を達成した研究セルには、同社が独自に研究開発を進めるHIBC(Hybrid Interdigitated Back-Contact)技術を採用している。HIBCはBC技術を基盤に異なるセル技術の特長を融合した技術で、セル構造や材料、製造プロセスなどの継続的な最適化により、光学性能やパッシベーション性能、電荷輸送効率などの向上を進めている。
研究開発の成果を量産製品へ展開
LONGiは、研究開発で得られた成果を量産技術や製品へ結び付けることを重視している。BC技術についても研究開発と量産化を並行して進めており、研究成果や製造技術の製品展開を進めている。
BCを継続的に進化できる技術プラットフォームとして発展させることで、セル変換効率の向上から太陽電池モジュールの単位面積当たりの出力・発電量向上へとつなげていくことを目指している。同社は今後もBC技術を進化させ、研究開発と量産技術の両面から技術革新を進めることで、世界の脱炭素社会の実現に貢献していく姿勢を示している。
LONGiグループの概要
LONGiは2000年に中国・西安で設立された太陽光発電テクノロジー企業である。単結晶シリコンウェハ、太陽電池セル、太陽電池モジュール(太陽光パネル)の開発・製造を手がけるほか、水素製造装置や蓄電システムなどにも事業領域を広げている。
- モジュール出荷量:2020年から2022年まで世界首位、2026年上半期においても世界首位
- 格付け:PV ModuleTechバンカビリティ格付けで最高ランクの「AAA」を継続獲得
- ウェブサイト:www.longi.com/en
本記事はLONGi Green Energy Technology Co., Ltd.の発表をもとに作成。
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