「豊洲Diorama Vision」、AI搭載ロボットが街案内
東京都渋谷区に本社を置くアップフロンティア株式会社と東京都中央区に本社を置く清水建設株式会社は、AR空間で近未来の都市探索を可能にする「豊洲Diorama Vision」を共同開発した。このプロジェクトは、清水建設が参画する豊洲スマートシティの一部であり、最新のARグラスを使用して3Dジオラマから街の情報をダイナミックにチェックできる新視覚体験アプリ「Diorama Vision」を提供する。
この度、観光案内ロボットに生成AIを実装し、自然な対話によるガイダンスを実現した。これにより、AR空間で近未来の都市散策を生成AI搭載の観光案内ロボットが案内する形となる。
東京都はデジタルを通じて都民の生活の質向上を目指す「スマート東京」の実現に取り組んでおり、本取り組みはその一環として行われた。具体的には、TIS株式会社と共同でサービスの実装を行った。
「豊洲Diorama Vision」では、街全体を3Dジオラマで再現し、スポット情報やおすすめの観光コースを表示することで、ユーザーに豊洲の魅力を伝える。観光案内ロボットに生成AIを組み込むことで、インタラクティブな音声対話による観光案内を実現した。使用するARグラスは、2023年9月に国内販売が開始された最新デバイス「Magic Leap 2」である。
観光案内ロボットは、ユーザーの質問に音声で返答し、施設の詳細情報を提供する。また、観光コースは5種類から選択可能で、ユーザーの興味に合わせたレコメンドが可能となっている。
アップフロンティアは今後もXRや生成AIなどの技術の進化に先駆け、よりリアルで没入感のあるAR体験を提供していく予定だ。また、「Diorama Vision」は他の都市でも展開を推進しており、地域の魅力をより広く知ってもらう機会を提供する方針である。