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白鶴酒造のサケ炭アップサイクルモデルが第9回SXアワード財務大臣賞を受賞

白鶴酒造株式会社(神戸市東灘区)が取り組む「酒蔵×畜産 地域企業連携による『サケ炭』アップサイクルモデル」が、「第9回SXアワード」において財務大臣賞を受賞しました。

2026年9月29日に開催された表彰式で表彰状と盾が授与され、同社は取り組みの背景や地域企業との連携についての事例発表を行いました。酒造りで生じる副産物の処理後活性炭を飼料「サケ炭(すみ)」として再資源化し、清酒製造業の廃棄物削減と畜産・農業分野の課題解決の両立を目指しています。

白鶴酒造は、清酒製造で発生する処理後活性炭を飼料「サケ炭」としてアップサイクルし、「酒造り→サケ炭→養牛→牛糞堆肥→米作り→酒造り」という地域循環モデルを構築しています。

自社にとどまらず近隣酒蔵の処理後活性炭の飼料化の仲介も行っており、灘五郷や伏見などの酒蔵6社の参画も始まっています。2026年9月29日現在、灘五郷内の酒造会社4社、兵庫県内の酒造会社1社、兵庫県内の飼料会社1社、京都府の酒造会社1社が参画しています。また、「サケ炭」を給与した牛の糞の一部を堆肥化し、白鶴酒造の農業法人である白鶴ファームの酒米圃場に施用して酒造りへ戻す循環型ブランド価値の創出を進めています。

飼料「サケ炭」の開発と特許取得

白鶴酒造は清酒のろ過工程で使用した処理後活性炭の有効活用について研究を重ね、兵庫県内の飼料会社や畜産農家との共同研究を経て、2022年に飼料「サケ炭」の開発に成功しました。

活性炭を給与することにより、子牛の腸の健康維持や牛の糞由来の悪臭低減につながることを明らかにし、嗜好性の良好さも見出して2025年7月14日に飼料として特許を取得しました。安価で栄養価が高く、子牛の健康な成長を助けるとともに悪臭を抑える特徴を持ちます。

清酒製造業と畜産業の課題解決を両立

清酒のろ過処理方法の一つとして広く使われる活性炭は、全国の清酒製造業者で少なくとも 1,000t/年発生していると推定され(白鶴調べ)、大半が費用をかけて産業廃棄物として処理されています。一方で農場経営においては、穀物価格の上昇などに伴う配合飼料価格の上昇や、糞由来の悪臭対策にかかる消臭剤の費用が畜産農家の負担となっています。

サケ炭の活用は、産業廃棄物となっていた処理後活性炭を有効な資源として利用することで、清酒製造業者と畜産農家の双方の負担および環境負荷の低減を可能にします。

SXアワードの概要

SXアワードは、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現に資する製品・サービス・技術・ビジネスモデルなどを表彰する制度です。2004年創設の「エコプロダクツ大賞」、2018年に第1回が開催された「エコプロアワード」を前身とし、2026年から現在の名称となりました。一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が主催し、財務省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省などが後援しています。

審査では、サケ炭を地域資源として捉え直して循環させる持続可能なモデルを構築した点や、多様な主体との連携、他地域や他業種への展開可能性などが評価されました。

清酒製造業、畜産業、飼料製造業からの問い合わせ先は以下の通りです。

  • 白鶴酒造株式会社 お客様相談室
  • TEL:078-856-7190(休祝日を除く月~金 9:00~17:00)
  • 白鶴ホームページ:https://www.hakutsuru.co.jp/customer/

本記事は白鶴酒造株式会社の発表をもとに作成しました。

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