VETA社が飲食店選びの価値観を分析 学生と社会人の差は価格帯のみと判明
VETA株式会社は、同社と早稲田大学政治経済学部山本鉄平ゼミが共同開発したWebサービス「ワセメシマッチング」の回答データを集計・分析し、飲食店選びにおける価値観の実態を可視化した調査結果を発表しました。独自の調査分析技術「Value Elicitation法(VE法)」を活用し、2026年3月9日から9月18日までに集まった計586人・19,450件の回答データを分析しています。
飲食店選びの判断軸を可視化する「ワセメシマッチング」
ワセメシマッチングは、早稲田大学周辺の飲食店「ワセメシ」を対象に、アンケート調査とマッチングコンテンツの両方の機能を持つWebサービスです。利用者に価格帯やジャンル、大学からの距離などが異なる仮想の飲食店プロフィールを提示し、選択結果から「ランチ選びで重視している要素」と「自分にピッタリなワセメシ店舗」をフィードバックします。
店舗データには、早稲田大学マイルストーン編集会が刊行する『Milestone Express 2026』の付属冊子『EXPO2026』に基づき、キャンパス周辺の飲食店合計314店舗が収録されています。分析に用いられているVE法は、コンジョイント分析を発展させて独自アルゴリズムを組み合わせたもので、2026年9月現在特許出願中の技術です。
学生と社会人の基準比較 差異は価格帯のみ
お店選びに関わる8項目(価格帯・ジャンル・Google評価、場所など)について重視度スコアを算出して比較したところ、価格帯以外の7項目には統計的な差が見られませんでした。
一方で、価格帯への重視度は学生が71.9点、社会人が62.8点となり有意な変化が確認されました(p<0.01)。お店の選択に与える影響(AMCE)を分析した結果、学生は750円を超えた時点で選択率が有意に低下(-6.3pt)するのに対し、社会人は1,500円を超えるまでほとんど反応しないことが判明しています。また、1,500円以上の高価格帯における選択率の下落幅は、学生が-24.8pt、社会人が-10.4ptとなり、学生が社会人の2倍以上の下落を示しました。
Googleレビュー数と評価点が店選びに与える影響


性別による分析では、女性においてGoogleレビュー数が100件増えることにお店の選択率を上げる有意な効果(+0.38pt、p<0.05)がみられた一方、男性では統計的に有意な効果は確認されませんでした。

また、店舗のレビュー数を4つのグループ(少ない店:〜91件・やや少ない店:91〜168件・やや多い店:168〜381件・多い店:381件〜)に分けて評価点(★の数)の影響を検証したところ、いずれのグループでも★1つあたりの効果は+7〜+11pt程度とほぼ同じ結果となりました。利用者はレビュー数の多寡にかかわらず、評価点の数値をそのまま判断材料としている傾向がうかがえます。

調査技術の今後の展望と企業概要
VETA株式会社は今後、今回用いた「調査分析×マッチング」型ソリューションを飲食店分野だけでなく、人材領域などの民間部門や市民意識調査などの公共部門へも展開を進める方針です。
- 会社名:VETA株式会社
- 設立:2025年4月30日
- 所在地:東京都新宿区西早稲田1-22-3
- 共同創業者:代表取締役CEO 原 健人、取締役CSO 山本 鉄平、取締役CKO 日野 愛郎

本記事はVETA株式会社の発表をもとに作成。
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