ドコモ、インサイトマーケティング株式をインテージHDへ譲渡

NTTドコモは2024年4月22日、連結子会社のインテージホールディングス(インテージHD)との間で、ドコモ・インサイトマーケティングの全株式をインテージHDへ譲渡する契約を締結した。譲渡実行日は2024年7月1日の予定で、ドコモ・インサイトマーケティングはインテージHDの完全子会社となる見通しだ。

ドコモ・インサイトマーケティングは2012年4月、NTTドコモとインテージHDの合弁会社として設立された。携帯電話ネットワークを活用した人流把握サービス「モバイル空間統計」や、企業のデータとドコモやインテージのデータを統合して利用できるプラットフォーム「di-PiNK」など、両社の強みを生かしたマーケティングサービスを提供してきた。

今回の株式譲渡により、ドコモ・インサイトマーケティングはインテージHDの完全子会社となり、インテージHDのデータバンドリングノウハウを活用したデータの価値化をより迅速に行える体制となる。引き続きドコモのデータも活用しながら、高付加価値のマーケティングソリューションを提供していく方針だ。既存のサービスについては、これまで通り利用可能とのことだ。

NTTドコモは、今回の株式譲渡がグループの連結業績に与える影響は軽微であり、2024年度の通期連結業績予想への影響はないとしている。今後もインテージHDと協力し、マーケティングソリューション領域でのリーディングカンパニーを目指すとともに、両社のデータ利活用により社会課題の解決と社会の進化の実現に取り組んでいく考えだ。