坂ノ途中と味の素AGF、日本産コーヒー実証事業が都のクラスターに採択
株式会社坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー事業部と味の素AGF株式会社が連携して進める「日本産コーヒーの高付加価値化、地域産業創出およびアジア市場を中心としたグローバル展開実証プロジェクト」が、東京都のTIB CATAPULT事業におけるフードテック/ウェルビーイング領域のイノベーションクラスター「Foodα X Tokyo」に採択されました。
日本では沖縄県や鹿児島県などの一部地域でコーヒーが栽培されているものの、小規模な生産にとどまり、生産実態や市場性の情報が十分に把握されていない現状があります。両社はこれまでの知見を活かし、国内生産の実態把握や品質向上、ブランド形成とともに、アジアを中心とした海外市場への展開可能性を検証します。
日本国内におけるコーヒー生産は、沖縄県や鹿児島県をはじめとする一部地域で行われているものの、生産者単位での小規模な取り組みが多く、希少な存在とされてきました。生産実態や市場性に関する情報も十分に把握されていない状況です。一方で、品質や産地の魅力が伝わることで、新たな地域産業としての発展が期待されています。
本プロジェクトでは、日本産コーヒーの価値を希少性にとどめず、農業や観光、食文化、若者の雇用など、地域に根ざした多様な価値を創出することを目指しています。
各社が培ってきた知見と実績


味の素AGF株式会社は2017年から、台風被害や土壌の問題、加工設備の不足、後継者不足などの課題解決に向け、徳之島の伊仙町役場、徳之島コーヒー生産者会、丸紅株式会社と協力し、鹿児島県徳之島で「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」(現・徳之島コーヒーアイランドプロジェクト)を実施してきました。苗木の植樹や栽培技術の研修、加工設備の導入支援を行い、2024年には徳之島コーヒー生産者会による商品化が実現しました。
一方、株式会社坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー事業部は、これまで26か国の産地で生産・加工サポートや国際協力活動の実績があり、世界38か国からコーヒー生豆を仕入れています。栽培支援や品質向上に加え、スペシャルティコーヒーとしての高付加価値化やストーリーテリングによる販路開拓を手がけ、アジアを中心とする海外市場とのネットワークを築いてきました。
実証プロジェクトの概要

本実証プロジェクトでは、現地調査を通じて地域特性や課題を抽出し、品質向上やブランド形成を一体的に進めます。また、海ノ向こうコーヒーが持つ韓国等とのネットワークを活用し、輸出の可能性も検証する予定です。
- プロジェクト名:日本産コーヒーの高付加価値化、地域産業創出およびアジア市場を中心としたグローバル展開実証プロジェクト
- 期間:2026年8月~2028年3月
- 場所:鹿児島県、沖縄県
- 内容:日本産コーヒーの実態調査、品質向上・高付加価値化、ブランド形成及びアジア市場向け海外展開可能性の検証
- 実施者:味の素AGF株式会社、株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー事業部
本事業が採択された「TIB CATAPULT」は、東京都のイノベーション拠点「Tokyo Innovation Base (TIB)」を起点に、大企業や投資家などによる共同体「イノベーションクラスター」と東京都が協定を締結し、スタートアップの成長を支援するプログラムです。採択先の「Foodα X Tokyo」は、食・都市・技術を掛け合わせて社会課題解決を目指すフードテック分野のイノベーションクラスターです。
株式会社坂ノ途中の会社概要は以下の通りです。
- 会社URL:https://www.on-the-slope.com/corporate/
- 代表者:小野 邦彦
- 本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
- 設立日:2009年7月21日
- 資本金:50百万円
本記事は株式会社坂ノ途中の発表をもとに作成しました。
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