堀江星冴選手、ビーチフラッグス部門で23年ぶりに海外勢として優勝
株式会社TANKに所属するライフセーバーの堀江星冴選手が、2024年4月13日から21日にかけてオーストラリアのムールーラバビーチで開催された「2024 Aussies全豪サーフライフセービング選手権」のビーチフラッグス部門で、日本人初の優勝を果たした。海外勢の優勝は2001年のMorgan Foster(ニュージーランド)以来、23年ぶりの快挙となる。
「2024 Aussies全豪サーフライフセービング選手権」は、オーストラリアライフセービング協会が主催する大会で、レスキューに必要な救助技術と体力の向上を目的に開催されている。堀江選手は前回大会で3位入賞を果たしており、今大会では過去最高の仕上がりで臨んだ。
決勝では、Jason Gough選手(Northcliffe)が2位、Jake Lynch選手(Newport)が3位に入賞した。堀江選手は、日本のライフセービングの歴史を変えたいという思いから、一本一本のレースに集中して臨んだ。会場の観客からも多くの声援を受け、スポーツの素晴らしさと感動を改めて感じたという。
堀江選手は1994年生まれの埼玉県秩父市出身。国際武道大学在学中にライフセービング競技に出会い、日本ライフセービング界のパイオニアである山本利春教授に師事した。卒業までの3年間、ビーチ・フラッグスのインターカレッジで連覇を重ねた。日本代表入りしてからも国際大会で活躍し、現在は世界ランキング1位に輝いている。
今回の優勝について堀江選手は、「ライフセービング活動とライフセーバーの普及に繋げるために、一本一本集中してレースをした」とコメント。「ライフセーバーの世界には『競技のNo.1はレスキューのNo.1』という言葉がある。ゴールの先に救う命があると信じて、悲しむ人を減らすために、これからも自己の鍛錬に精進して夏を迎える」と今後の意気込みを語った。