LayerXと三菱UFJ銀行が業務提携、生産性向上へ

株式会社LayerXと株式会社三菱UFJ銀行は2024年10月4日、業務提携契約を締結し、両社での協働を開始すると発表した。この提携により、法人の顧客の経営課題解決を通じて、日本全体の生産性向上に貢献することを目指す。

LayerXと三菱UFJ銀行は、2024年4月に業務提携に関する基本協定書(MOU)を締結していた。今回の業務提携では、LayerXの法人支出管理領域における知見やサービス及び顧客基盤と、三菱UFJ銀行の金融領域における知見やノウハウ、サービス及び顧客基盤を掛け合わせることで、より多くの顧客へ更なる付加価値を提供することを目指している。

具体的な協働テーマとして、「顧客の業務効率化における協働」「法人支出管理×銀行決済等領域における協働」「法人カード領域における協働」「法人支出管理領域のデータ活用ビジネスにおける協働」の4つが挙げられている。

本日より、三菱UFJ銀行の法人の顧客向けに、LayerXの法人支出管理効率化SaaSサービスである「バクラク for MUFG」の提供が開始される。請求書処理や経費精算、請求書発行など法人支出管理に関連する業務をAIなどのサポートによってなめらかに一本化するバクラクの価値を、三菱UFJ銀行の顧客向けに順次提供する予定だ。

今後は、バクラク各サービスと三菱UFJ銀行の各種決済サービスとの連携及び協働マーケティングの実施、バクラクサービスと法人カード明細のシステム連携等をMUFGグループ各社と検討していく。将来的には、バクラクサービスの利用に係るデータと、三菱UFJ銀行が有する決済データなどを掛け合わせた新たなビジネスの検討も進める方針だ。

LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、SaaS+Fintechを軸に、AIを中心としたソフトウェア体験を社会実装するスタートアップ。一方、三菱UFJ銀行は、世界をリードする金融グループの一つである三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社だ。