福岡、静岡に惜敗 プレーオフへ意欲

ライジングゼファーフクオカは2024年4月21日、静岡県で行われたB2リーグレギュラーシーズン最終戦でベルテックス静岡に68-75で敗れた。序盤は福岡が主導権を握ったものの、静岡のゾーンディフェンスに苦戦し、前半を9点ビハインドで折り返す。後半に入り、福岡は谷口の3Pシュートなどで反撃に出るが、要所で静岡に得点を許し、接戦の末に敗戦した。

ラモン・ロペス・スアレスHCは「相手のファストブレイクを止められず、ディフェンスリバウンドも取れなかった。後半はゾーンディフェンスで流れを変えられたが、勝てなかった」と振り返った。一方で「選手たちの姿勢は良かった」と健闘をたたえ、プレーオフに向けて「選手のコンディションを整えていく」と意気込みを語った。

福岡出身の寒竹隼人選手は「結果を出せなかったのは悔しい」と敗戦を悔やみつつ、「ゾーンディフェンスには手応えがあった」と手応えを口にした。また、「ここ数年、福岡は良い成績を残せていなかったが、今年のメンバーならチームの歴史を変えられる」と強い決意を示し、「このシーズンに全てをかけて結果を出したい」と力強く宣言した。

福岡は10日間の休養期間を経て、プレーオフ準々決勝で山形と対戦する。山形は機動力に優れたチームだけに、福岡がいかに守備で対応するかが鍵となりそうだ。福岡にとって、クラブ史上初のプレーオフ進出は大きな意味を持つ。寒竹選手の言葉通り、このチャンスを生かし、悲願の優勝を果たすことができるか。注目が集まる。