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富士ソフト、設計から設備運用まで支援するスマート工場オファリングを本格展開へ

富士ソフト株式会社は、設計から製造、設備運用、データ活用までを一気通貫で支援する「スマート工場オファリング」を体系化し、本格展開します。人手不足や技能継承、設計・製造・設備・データの分断といった製造業の課題に対し、AI×IT×OTでつなぐ支援を提供します。既存設備を活かしながらスマート工場化を進め、将来的にはフィジカルAIが自律的に最適化する工場の実現を目指すとしています。

製造現場における分断と人手不足の課題

日本の製造業では、人手不足や技能継承、設備の老朽化、サプライチェーンの複雑化が同時に進行しています。製造業の就業者数は、2002年度の1,202万人から2025年度には1,033万人へと14.1%減少しています。また、現場では「設計と製造」「設備と業務システム」「データと意思決定」などの分断が生じており、すべてのチェーン間でデータ連携ができている企業は5%弱にとどまるとされています。

こうした背景から、富士ソフトグループは設計開発から生産準備、製造実行、設備運用までを一気通貫で支援する体制を整えました。CAE・MBSE・PLMなどの設計領域に強みを持つグループ会社のサイバネットシステム株式会社と、組込・制御やロボットSI、MES、データ基盤などの技術を持つ富士ソフトが連携し、多様な現場で培った知見をもとにしたオファリングを提供します。

課題に応える4つのオファリング

富士ソフトグループが提供する技術やサービスは、製造業の課題に応じた4つのオファリングとして体系化されています。

  • 設計・生産準備のデジタル化:企画から設計、製造、保守までの情報を一元管理し、モデリングや解析、シミュレーションを組み合わせて各工程をデータで接続します。手戻りの削減や意思決定の迅速化を図り、開発期間の短縮やコスト最適化を支援します。
  • 製造実行・現場管理の高度化:生産ラインやロボットの動作を仮想空間で事前検証し、結果を実設備へ反映するとともに現場データを仮想空間へ戻すことで、生産環境の継続的な改善と省人化を支援します。
  • 設備・製造工程の自動化:生産設備の稼働状況や製造指示、作業実績、検査結果を一体管理します。センサーや制御機器、ソフトウェアを追加するレトロフィットにも対応し、既存設備を活かした稼働ロスの可視化などを支援します。
  • データ統合・活用:異なる工程やシステムに分散するデータをつなぎ、集約したデータを故障予測や品質改善、生産計画の最適化に活用して迅速な意思決定を支援します。

同社は、デジタルスレッドでつながれたデータを基盤に、現場の状況を理解してロボットや設備を自律的に制御するフィジカルAIの社会実装を進める方針です。そのための取り組みとして、以下の2点を挙げています。

  • パッケージ化による社会実装の加速:ロボットメーカーや商社と連携し、ロボット、AI、ソフトウェア、ハードウェアなどの周辺環境を一体で提供する「フィジカルAIのスタートパッケージ」を2026年10月13日(火)より取り扱います。アセスメントからPoC、本番実装、他ラインや他拠点への横展開まで伴走支援します。
  • 次世代エッジ基盤の先行開発:複数の主要半導体ベンダーとのアライアンスにより、エッジでのフィジカルAI実装に適したハードウェアプラットフォームを準備・提供します。

富士ソフトグループは、PoCにとどまらず実装から運用、他拠点への展開まで支援することで、既存工場を止めることなく進化させ、製造業の持続的な競争力向上に貢献していくとしています。

会社概要

  • 富士ソフト株式会社

代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:室岡 光浩 事業内容:コンサルティング、開発、システム構築、サポートまでのトータルソリューション URL:https://www.fsi.co.jp/

  • サイバネットシステム株式会社

URL:https://www.cybernet.co.jp/

本記事は富士ソフト株式会社の発表資料および経済産業省「2026年版ものづくり白書」をもとに作成しました。

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