Coursera、日本向けに4,400講座を翻訳したAI機能導入
オンライン学習プラットフォームの大手、Coursera Inc.は、日本の学習者や教育機関のニーズに応える新たな取り組みを発表した。その一環として、4,400以上の講座を日本語に翻訳し、新しいAI機能を導入することで、日本の学習者に向けた教育のアクセスを向上させることを目指している。
具体的には、DeepLearning.AIの「誰もが使える生成AI」、ミシガン大学の「みんなのプログラミング」、IBMの「データサイエンスとは何か」などの一流の講座が日本語に翻訳され、日本語を話す全ての人が受講可能になる。これらの講座は、これまで英語のみで提供されていたが、AIを活用した翻訳により、より多くの人々がアクセスできるようになる。
また、新型コロナウイルスの影響を受けて、Courseraを利用する日本の学習者は77万2,000人と2.5倍に増加し、登録数は170万人に達した。野村総合研究所、SATOグループ、仙台市を含む主要企業や政府機関からは、Courseraの企業向けサービスの利用が進んでいる。
さらに、東京大学が提供する「ビッグバンからダークエネルギーまで」、「ゲーム理論へようこそ」、「インタラクティブ・コンピュータグラフィックス」、「日本の大学で学ぶ」などの人気講座が21言語に翻訳され、日本の高品質なコンテンツが世界中で利用されるようになった。
CourseraのCEO、ジェフ・マッジョカルダは、「私たちの目標は、どの言語を話す人にも質の高い教育の機会を提供することであり、本日はその目標に向けた大きな一歩を踏み出しました。私たちはAIの力を使って4,000以上の講座を日本語に翻訳し、日本の学習者にAI時代のデジタルスキルを身につけるための、かつてないほどのアクセス性と柔軟性を提供してまいります」と述べている。