名古屋市「星が丘ボウル跡地プロジェクト」、跡地に複合施設を開発
東山遊園株式会社は、2023年12月5日に営業を終了した「星が丘ボウル」跡地にて、新しい街区開発「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」を計画している。本プロジェクトは、東山遊園が運営する商業施設「星が丘テラス」の増床を含めた複合ビルの新設と、学校法人椙山女学園による大学施設の新設、そして両者による街に開かれた歩行者動線や広場の一部整備を一期工区として進める。二期工区では住宅用途の新設と更なる商業施設の増床を計画しており、最終的には「商」「学」「広場」「住」を一体として開発する複合開発プロジェクトとなる予定だ。
開発コンセプトは「New nature, new me」で、星が丘エリアの緑に恵まれた居心地の良い環境を更に磨き上げ、街を訪れる人が様々な出会いにより自身の自己実現に繋がっていく街づくりを目指す。街区全体のデザインコンセプトは「Well-being」で、アイコニックさとヒューマンスケール、豊かな緑と人が寄り添う優しい風景を創り出していく。
商業施設では、「星が丘テラス」の増床となる商業エリアで、アウトモールとしての街歩きの楽しさを創出し、「自然体験・共生を体験できる店舗」や「知的好奇心を刺激する出会いに溢れる店舗」等の導入を検討する。
椙山女学園は、「Cross Gate」をコンセプトとした新棟を建設し、情報社会学部を中心とした大学施設と、東山遊園と協働で社会とシームレスに繋がる「(仮称)星が丘コミュニティスペース」を設置する。このコミュニティスペースでは、働く女性を応援するライフデザインカレッジや課題解決型授業を実践する場、子育て支援拠点、シアター利用も可能な多目的スペース、コワーキングスペースなどを整備し、暮らしと学びが融合する星が丘の街の特性を活かしたプログラムやイベントを実施することで、地域の創造的文化形成の中心となることを目指す。
一期工区の着工は2025年2月、オープンは2027年春を目指しており、最終的な開業は2028年春を予定している。