DOORにAIアバター機能、生成AIで対話実現へ

NTTコノキューは、ブラウザ版仮想空間プラットフォーム「DOOR」に生成AIを活用した対話型の「AIアバター」機能を2024年10月上旬から提供開始すると発表した。AIアバターは、ユーザーからの質問に回答することで、時間や場所を問わずユーザー応対が可能になる。相談・接客、スキルトレーニング、IPを活用したファンビジネスなど、さまざまなビジネスシーンでの活用が想定されている。

DOORは、PCやスマートフォン、VR端末のマルチデバイスに対応し、ブラウザから簡単にアクセスできるのが特徴だ。空間内に設置されたAIアバターとテキストチャットで会話ができ、喜怒哀楽の感情ごとにアニメーションも設定可能。24時間対応可能な相談員・説明員や、IPを活用したファンビジネスでの活用が期待される。また、ユーザーとAIアバターの会話ログを取得できるため、ユーザーニーズの把握等マーケティングにも役立つ。

AIアバター機能の実装背景には、DOORを活用する法人企業やクリエイターから寄せられた要望があった。展示会やエンターテインメント、地域活性化、プロモーション、社内外イベントなど、さまざまな用途で活用されている中で、AIアバターの需要が高まっていたという。近年、AI技術の進化とともにAI機能を導入する企業が増加しており、メタバースとAIを組み合わせた活用シーンは多岐に渡ると考えられている。

NTTコノキューは今後、テキストチャットでの会話以降、音声会話も使用可能にしたユーザーとAIアバター双方向会話ができるよう機能開発を進めていく予定だ。DOORは2024年2月末時点で累計総アクセス数1,100万超、累計ユーザー数293万超、オリジナル空間制作数21万ルーム超となっており、大規模イベントの開催や教育・自治体での活用事例もあるという。