語学学習アプリDuolingoが生成AI搭載の新プラン「Duolingo Max」、日本で提供開始

語学学習アプリDuolingoは、生成AIを搭載した新プラン「Duolingo Max」の提供を日本語話者ユーザー向けに開始した。「スマート解説」と「ロールプレイ」に加え、キャラクターのリリーと自由な会話を楽しめる「リリーとビデオ通話」が新たに登場。AIモデルに訓練されたキャラクターパーソナリティ、発話に合わせた口の動きや表情、会話の記憶により、自然で没入感のある英会話体験を提供する。

Duolingo MaxはOpenAI社のGPT-4を活用し、2023年3月に米国などの一部市場で提供が開始された新プランだ。Super Duolingoの全ての特典に加え、「スマート解説」「ロールプレイ」、そして新しく登場する「リリーとビデオ通話」の計3つのAI機能が利用可能となる。

「リリーとビデオ通話」は、Duolingoの人気キャラクター・リリーと自然で臨場感あふれる会話を楽しむことができる新機能だ。シナリオが設定されている「ロールプレイ機能」とは異なり、インタラクティブなフリートーク形式で、友人と話すような自然な対話が再現されている。

リリーのパーソナリティーに基づいてAIモデルが訓練されており、クールな応答をするのが特徴だ。ビデオ通話を模したインターフェイスを採用し、会話内容がAIで生成されるだけでなく、表情や口の動きなどのデザイン面でも精巧に作り込まれ、よりリアルな英会話体験を提供する。

また、リリーは学習者との会話内容を記憶。一度話した内容を覚えているため、会話を重ねるごとにやり取りが個別化され、まるで本当の友人と話しているような没入感が得られるという。

「リリーとのビデオ通話」機能は、誤りを指摘したり単語数をカウントするロールプレイ機能とは異なり、コミュニケーションそのものに重点を置いている。リリーは文法や発音の修正を強調せず、理解しにくい部分を言い換えたり簡単な表現に変えたりすることで、実際の会話に近いトレーニングを提供。これにより、学習者は自信を持ってネイティブスピーカーと話せるようになり、会話中のためらいや不安を乗り越える力を養うことができるとしている。

Duolingo CEO 兼 共同創業者のルイス・フォン・アーンは、「当社のミッションは、『誰もが利用できる、世界最高の教育を開発すること』。その実現には、常にテクノロジーの限界に挑戦し続ける必要があると信じている」とコメント。今後さらに多くのコース、言語インターフェース、プラットフォームに対応できるよう準備を進めていくという。