椿本チエイン、パーキンソン病すくみ足改善に向けスイスMagnes社と協業合意
株式会社椿本チエインは、パーキンソン病に伴う歩行障害の1つである「すくみ足」の改善支援商品を開発するスイスのMagnes AGと、将来的な事業展開に向けた包括的協業に関する基本合意書を締結しました。
両社は今後、国内医療機関と連携して患者や医療・介護現場のニーズを踏まえた商品・サービスの開発を進め、歩行に不安を抱える方々の自立支援とQOL(生活の質)向上への貢献を目指します。
協業の背景とヒューマンアシスト事業の展開
株式会社椿本チエイン(代表取締役社長 木村 隆利、本社:大阪市北区)は、「長期ビジョン2030」において「人にやさしい社会の実現」「安心・安全な生活基盤の構築」「地球にやさしい社会の創造」という3つの社会課題解決への貢献を目指しています。
このうち「人にやさしい社会の実現」に向けた新規ビジネス「ヒューマンアシスト事業」では、ロボティクスを活用して医療・介護、ヘルスケア分野等における事業展開を推進しています。同社は「医療ベッド搬送アシスト装置」や「電動アシストスーツ」などの開発を進めるとともに、従業員の新事業提案をきっかけとして、パーキンソン病患者の「すくみ足」改善に向けたデバイス開発にも取り組んでいます。
これまでに大学や国立病院などの医療機関と構築してきたネットワークや、医療現場・患者へのヒアリングを通じて培ってきた知見を生かし、Magnes AG(CEO Olgac Ergeneman、本社:スイス)と協業することで、日本国内における実用的な商品・サービスの開発をより早期に進める方針です。
「すくみ足」はパーキンソン病による代表的な歩行障害の1つで、「歩き出しの際に足が出ない」「方向転換時に突然動けなくなる」などの症状を指します。
この症状は転倒骨折のリスクが高く、外出機会の減少など社会参加の制約にもつながっています。
Magnes社とAIスマートシューズ「NUSHU™」の概要
Magnes AG(本社:スイス・チューリッヒ)は、2014年に設立されたスイス連邦工科大学チューリッヒ(ETH)発の医療テクノロジー企業です。
同社が開発した「NUSHU™」は、神経疾患の影響を受ける人々の移動能力とQOL向上を目指すAIスマートシューズです。パーキンソン病患者の歩行中の「足の動き」や「歩行パターン」をセンサーで検知してAIが分析し、歩行に合わせて最適なタイミングで足元へ振動刺激を与えることで自然な歩行を促します。臨床歩行分析とリアルタイムの振動触覚フィードバックを組み合わせて歩行を支援するAI搭載スマートフットウェア・プラットフォームとして、外出機会の拡大など患者の自立した生活とQOLの向上への貢献が期待されています。
「NUSHU™」は、欧州でのMDR Class IIa医療機器認証込の取得、米国でのFDA掲載を完了しています。使用されている国・地域において、神経リハビリテーション・クリニックや研究施設での活用、患者による直接利用などを通じて移動能力とQOLの向上を支援しています。
なお、日本において「NUSHU™」は臨床評価中の研究段階の技術であり、商品化に当たってはPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)による医療機器としての規制承認の取得が必要です。
商品に関するお問い合わせ先
- 窓口: ㈱椿本チエイン ヒューマンアシストBIZ部
- TEL: 06-6441-0480
本記事は株式会社椿本チエインの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



