IHH子会社NTKが東京地裁判決を不服として東京高裁に控訴状を提出
マレーシアに本社を置くIHH Healthcare Berhadの間接子会社であるシンガポールのNorthern TK Venture Pte Ltd.は、2026年9月10日に東京地方裁判所から言い渡された判決を不服として、東京高等裁判所に控訴状を提出しました。判決内容を精査した結果、上級裁判所による審理を求めるべきであるとの結論に至り、控訴権を行使したとしています。
買収承認の遅延と手続きの正当性を主張
IHH Healthcare Berhadは、Fortis Healthcareの買収に必要な法令上の公開買付け(Mandatory Tender Offer)の承認取得が、第一三共とその判決債務者との間の紛争の渦中で遅延し、その結果として損害を被ったとしています。なお、IHH Healthcare Berhadは当該紛争の当事者ではないと説明しています。
また、IHH Healthcare BerhadおよびNorthern TK Venture Pte Ltd.による2018年のFortis買収について、透明性が高く広く公表され、完全に規制に則った手続きを通じて実施されたと強調しています。本取引は、インド競争委員会(CCI)およびインド証券取引委員会(SEBI)の公開買付規則に基づく承認を含め、必要なすべての企業・株主・規制当局の承認を取得しているとしています。
インドの病院セクターにおける最大級かつ最も長い歴史を持つ外国直接投資家の一社であるIHH Healthcare Berhadは、課題があったにもかかわらずインド市場へのコミットメントを一貫して維持してきたとしています。
今後もインドを重要な戦略市場と位置づけ、事業基盤の強化と投資拡大を進める方針です。今後3年から5年の間に、Fortisに対する出資比率を51%まで引き上げるとともに、FortisとGleneaglesの病院ネットワークの統合を推進し、2031年までに病床数を約10,000床まで拡大することで医療ニーズに応えていくとしています。
IHH HealthcareおよびNorthern TK Venturesの概要
IHH Healthcareおよびグループの概要は以下の通りです。
- ネットワーク規模:アジアおよびヨーロッパを中心とした10カ国で140以上の医療施設(80以上の病院、クリニック、外来医療センターを含む)
- 事業領域:病院事業、検査・診断分野
- 筆頭株主:三井物産株式会社の病院・医療サービス事業において中核を担当
- 日本での事業:グループ会社であるRLife REITを通じて介護施設へ投資
- Northern TK Ventures:IHH Healthcare Berhadのインドにおける事業を手掛ける間接子会社
本記事はIHH Healthcare Berhadが9月24日に発表した資料をもとに作成しています。
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