BIPROGYらの共同研究論文が2026年度日本応用数理学会論文賞実用部門を受賞
BIPROGYは、京都大学、埼玉大学および南山大学との共同研究成果として発表した論文「二重周期境界条件を持つハミルトン流の流線トポロジカルデータ解析の数値計算アルゴリズム」が、2026年度日本応用数理学会論文賞(実用部門)を受賞したことを発表しました。同論文は、流体の流れを位相幾何学的に解析する「流線トポロジカルデータ解析(TFDA)」において、二重周期境界条件を持つハミルトン流を対象とした数値計算アルゴリズムを提案したものです。

日本応用数理学会論文賞と受賞理由
一般社団法人日本応用数理学会は、日本における応用数理的な研究、産業、教育などに関わる活動を支援し、ともに活動していくために1990年(平成2年)4月に発足し、2012年(平成24年)7月に一般社団法人に移行した学会です。日本応用数理学会論文賞は、同学会が発行する学術誌に掲載された論文のうち、特に優秀と認められた論文の著者に贈られます。
今回の受賞理由について、同論文は流線トポロジーの数学的分類理論を実データ解析に利用可能な計算手法へと発展させ、理論・アルゴリズム・応用の三者を高い水準で結びつけた優れた産学連携の成果として評価されました。
受賞した論文の詳細は以下の通りです。
- 受賞部門:日本応用数理学会論文賞(実用部門)
- 著者:坂本 啓法、長井 稔、尾島 良司、中邨 博之、坂上 貴之、横山 知郎、宇田 智紀
- 論文題目:二重周期境界条件を持つハミルトン流の流線トポロジカルデータ解析の数値計算アルゴリズム
- 掲載誌:日本応用数理学会論文誌 2025年35巻3号
研究成果の概要
流線トポロジカルデータ解析(TFDA)は、流体シミュレーションなどで得られる複雑な流れのデータから、渦などの特徴的な構造を位相幾何学的に抽出して文字列やグラフ構造として表現する解析技術です。
今回の論文では、上下および左右の境界がそれぞれつながった二重周期領域上のハミルトン流を対象として、流れの構造を計算機上で解析するための数値計算アルゴリズムを提案しています。
BIPROGYの取り組みと今後の展開
BIPROGYは、京都大学を中心とする研究グループと、流線トポロジカルデータ解析の産業応用を目指した共同研究を2023年度から進めており、解析アルゴリズムの考案およびソフトウエア実装を担当しています。
今回の受賞論文は、この共同研究で得られた数値計算アルゴリズムに関する成果をまとめたものです。同社は今後、より幅広い流体データに対応できる解析技術の研究開発とソフトウエアの高度化を進め、産業分野の実課題への適用を目指すとしています。
関連リンク
- 日本応用数理学会 https://jsiam.org/
- 日本応用数理学会 論文賞・ベストオーサー賞 https://jsiam.org/award/best_paper_award/
- 論文掲載ページ https://doi.org/10.11540/jsiamt.35.3_57
- BIPROGYのTFDAへの取り組み(2025年10月2日付 ニュースリリース 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同ステージⅡに採択) https://www.biprogy.com/pdf/news/nr_251002.pdf
本記事はBIPROGYの発表をもとに作成しています。
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