タンタンの生涯を綴ったノンフィクション本『パンダのタンタン』10月発売
神戸市立王子動物園で飼育されていたジャイアントパンダの「タンタン」の生涯を綴ったノンフィクション本『パンダのタンタン 二人の飼育員との約束』が2024年10月23日に講談社から発売されることが決定した。
本書は、NHK「ごろごろパンダ日記」の番組プロデューサーである杉浦大悟氏が執筆し、タンタンの28年に及ぶ人生を丁寧に紐解いている。タンタンは日本最高齢のパンダとして知られ、わが子を失い、パートナーと死別するなど、様々な困難に直面しながらも、飼育員の梅元さんと吉田さんとともに生きてきた。
本書では、タンタンと二人の飼育員の間で交わされた「ある約束」についても明らかにされる。飼育員たちは、動物園で暮らす動物の命を預かっているという強い責任感を持ち、タンタンと向き合ってきたのだ。
著者の杉浦氏は、1973年神奈川県横浜市生まれ。NHK専任部長として、「ごろごろパンダ日記」をはじめとする数多くの番組の立ち上げ・制作に携わってきた。東日本大震災で被災した小学6年生たちを描いた『21人の輪 震災を生きる子どもたちの日々』(NHK出版)などの著作もある。
本書は、人と動物との関係性や、老いを迎える動物に対する責任について考えさせられる一冊だ。動物園が好きな子どもはもちろん、大人にとっても、生きものとの関わり方を見つめ直すきっかけとなるだろう。
なお、本書の発売に先駆けて、10月1日にはオフィシャルサイトが公開される予定。サイトでは、飼育員が撮影した貴重なタンタンの写真や、挿絵のフルカラーイラストギャラリーなどのコンテンツが楽しめる。また、読者からのタンタンの思い出や本書の感想を募集する『みんなのタンタン日記』コーナーも設けられる。
さらに、タンタンに密着したNHK「ごろごろパンダ日記」のDVDも12月20日に発売されることが決定した。タンタンが神戸で過ごした日々を振り返る感動のドキュメンタリーとなっている。
■書誌情報
【タイトル】『パンダのタンタン 二人の飼育員との約束』
【作】杉浦大悟
【絵】中村 愛
【協力】神戸市立王子動物園、NHK「ごろごろパンダ日記」制作班
【発売日】2024年10月23日(水)
【造本】四六判/200ページ(総ルビ)
【定価】1,705円(税込)
【出版社】講談社