AIで人流を俯瞰、新分析メニュー提供
クロスロケーションズ株式会社は、AIを活用した新しい人流分析メニューグループ「バードアイ人流」の提供を開始した。この新メニューにより、地図上で道路の通行量やエリアの人流密集度を直観的に把握することが可能となる。
従来の人流分析システムでは、分析前に対象地点の登録や条件設定が必要であったが、「バードアイ人流」では事前準備なしで任意のエリアや地点をクリックするだけで人流を俯瞰でき、詳細な分析前におおよその状況を把握できる。
新たに開発された2つのウィジェットのうち、「道路通行量マップ」では店舗開発担当者が新規出店前に周辺の通行量を把握し、売上予測やリスク評価に役立てることができる。また、「エリア密集マップ」では人々の集まり具合を可視化し、効率的な店舗運営やプロモーション計画の立案が可能となる。これらのウィジェットは、行政、観光、スマートシティ計画、交通管理、屋外広告など幅広い分野での利用が期待される。
「道路通行量マップ」は、ジオテクノロジーズ株式会社の「道路通行量クラウド」のデータをAPIで活用し、クロスロケーションズ独自のUIと機能を統合したウィジェットだ。日本全国の精密な道路データベースと膨大な位置情報を活用し、道路単位での通行量を可視化する。本ウィジェットは、月額5万円(税別)、年間契約60万円(税別)で利用可能だ。
「エリア密集マップ」は、店舗や特定エリアを訪れる人々の動きや、時間帯ごとの人流の密集度合いをAIによって可視化したウィジェットである。地図上から人の密集度に応じた色の濃淡を基に人の集まりを俯瞰的に見ることができ、店舗開発者は新規出店時におけるエリア周辺の人出の状況を確認し、生活者の実態や行動から必要なインサイトを見つけることが可能となる。本ウィジェットは、無償で提供される。
クロスロケーションズは、今後もAI技術開発によってビジネスニーズに応じた新機能の開発を進め、企業のビジネス成長や地域活性化、持続可能な都市開発に役立つソリューションを提供していく方針だ。