Figma CEO来日、AIとDev Modeで日本のDX活性化

米国サンフランシスコに本社を置くFigma, Inc.は、デジタル製品をデザイン・構築するための製品開発プラットフォーム「Figma」を提供している。その日本法人であるFigma Japan株式会社は、2024年3月13日に開催された事業戦略発表会で、日本がFigmaの中で最も急成長している地域であることを明らかにした。また、新機能であるDev ModeやAIを活用し、日本のデザイン、開発、DX領域の活性化をどのように支援できるかについても語った。

Figmaの共同創業者兼CEOであるDylan Fieldは、東京丸の内のFigma Japanで開催されたプレスカンファレンスで、Figmaの進化について語った。具体的には、「デザイン・ツール」から「ソフトウェア開発プラットフォーム」への変化、特にFigJamやDev Modeのような新製品の導入について解説した。さらに、新機能Dev Modeと生成AI機能が、Figmaの創業時のビジョンである「ソフトウェアのデザイン・構築方法を合理化する」こと、そして2024年の戦略を実現する上でどのように有用なのかについても説明した。

Figmaは現在、テック、金融、自動車、エレクトロニクス、製造などの業界、多種多様な企業内のチームで、ソフトウェアのデザインと構築のために使用されている。2024年には、AIとDev Modeによって、チームはFigmaで想像から現実へと、より簡単かつ効率的に移行できるようになるとDylanは述べた。そして、「私たちは日本のお客様とユーザーコミュニティに深くコミットしており、今後も彼らと日本の幅広い領域において、DXへの取り組みに貢献していくことを楽しみにしています」と付け加えた。

Figma Japanのカントリー・マネージャーである川延浩彰は、「Figmaが日本向けにローカライズされてから、すでに2年が経過したことに驚いています。製品、チーム、お客様、コミュニティへの投資は、大きなインパクトを与えており、今後数ヶ月、数年の間に、企業や日本経済全体において、大きな成長と拡大の機会があると考えています」とコメント。

また「Figmaは現在、ChromebookおよびGoogle Workspace for Educationとのパートナーシップを中心に、日本におけるデジタル・スキルの向上を支援している。このパートナーシップにより、35,000人以上の生徒が授業でFigmaとFigJamを無料で使用しており、その数は日々増え続けている。ハードウェアとソフトウェアが日常生活に不可欠になるにつれ、デザインとデジタルリテラシーのスキルはより重要になってきている。このプログラムを日本の教室に展開することで、若い世代が日本のエキサイティングなデジタルの未来をデザインし、構築する力を身につけることができる」とも語った。