Spiral.AI株式会社は、口語マルチターン大規模言語モデル「ItakoLLM-7b」を開発し、これまでの言語モデルとは異なる自然な会話を実現した。ItakoLLMは、会話品質評価を行うChatArenaのリーダーボードで最高評価を獲得したClaude-3-Opusを超える口語での楽しい会話体験を提供する。

ItakoLLMは、企業や自治体が所有するキャラクターの個性を再現したAIキャラクターを作成できる「TwinRoom」で提供される。TwinRoomにItakoLLMを活用することで、キャラクターの個性の再現度が向上し、よりリアルで多様なAIキャラクターの作成が可能になる。

Spiral.AIは、自然な口語コミュニケーションを追求し、ユーザーエンゲージメントを高めるプロダクト開発を加速。また、カウンセリングサービスやエンターテインメント領域でのプロジェクト、店舗におけるAI接客など、さまざまなビジネス領域にも展開する予定だ。

さらに、テキストだけでなく、音声の入出力などのマルチモーダル対応や、LLMのスクラッチ開発も進めていく。これにより、より自然で親近感のある対話が可能となり、ユーザーとのコミュニケーションが深まることが期待される。

ItakoLLMは、従来の大規模言語モデルが問題解決アシスタントとしての振る舞いに回答するのに対し、自然な口語形式で、マルチターンの会話に特化して調整されている。これにより、LLM側からユーザーに問いかける挙動など、一般的なLLMとは異なる振る舞いを学習させ、自然なマルチターン会話を実現する。

また、サブカルチャー概念をはじめとするさまざまな会話を楽しくするための情報を学習させ、独特の個性を持つキャラクターについても、最低限の指示や追加学習で挙動を制御することが可能だ。各概念についても解像度の高い理解を持ち、繊細な振る舞いの違いを表現することができる。

Spiral.AIは、生成AIとコミュニケーションの領域で、人間らしいコミュニケーションを追求し、人生のあらゆるライフステージにおいて伴走する存在を作り出すことを目指している。