松坂屋名古屋店が2024年11月より大規模リニューアル

株式会社大丸松坂屋百貨店は、2024年11月より松坂屋名古屋店の大規模リニューアルを実施する。1611年の創業以来、地域に愛され、2025年には本館が現在の地に店舗を構えてから100年を迎える節目に、未来に向けた改装を行う。

リニューアルでは、「クリエイティビティの表現」と「地域との共創」をテーマに、次世代のマーケットニーズを捉えた百貨店を目指す。ラグジュアリーブランドの拡充に加え、ファッション、アート、お酒、美容や健康など、新たなライフスタイルを提案するコンテンツを導入。空間設計・デザインパートナーに建築家の永山祐子氏を起用し、上質で快適な店舗環境を実現する。

本館8階『 オープンギャラリー』と『美術画廊』のイメージ

リニューアル対象は約27,000㎡で、投資額は約63億円。展開ブランド数は211ブランドで、うち89ブランドが新規展開となる。東海地区初出店が49ブランド、国内初出店が2ブランドを予定している。

ニューアル対象フロア概要

オープンは2024年11月中旬から順次行われ、2025年秋までに完了する。本館3階・4階はファッションとライフスタイル、本館8階は国内百貨店初の1フロアすべてがアート空間に。北館地下1階は希少なお酒が集まる酒文化発信フロア、北館6階はラグジュアリービューティサロンとして生まれ変わる。

ファッションゾーンのイメージ
本館8階「カフェ」のイメージ

建築家の永山祐子氏が手掛けるフロアデザインは、松坂屋の歴史に学びながら未来をつくることがコンセプト。銅と真鍮をメインに使用し、百貨店として建設された明治時代の建築物の特徴を現代的に再解釈する。

各所には、クリエイティビティでおもてなしを表現するパブリックスペースを設置。「ウォールミュージアム」と名付けたアートウォールでは、若手作家を中心としたアート作品やインスタレーションを展示する。レストスペースではサステナブルな素材を用いた作品や、地元工房の独自技術を生かした造形作品を設置し、創造性と好奇心に基づくお買い物体験を促す。

松坂屋名古屋店は、今回の大規模リニューアルにより、次世代のマーケットニーズを捉えた新たな体験価値を提供し、地域とともに未来に向けて進化していく。