東京国立博物館とTOPPAN、VRで国宝屛風を再現

東京国立博物館とTOPPANホールディングス株式会社は、VR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』を2024年4月17日から7月15日まで上演する。この作品は、東京国立博物館が所蔵する岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」をもとに、約400年前の京都の文化と生活様式をVRで再現している。

作品中では、画面を右から左に移動することで、春から夏への季節の移り変わりを描いた屛風の特徴を紹介。豊臣秀吉を祀る豊国廟での花見、鴨川での田植え、京都の夏の風物詩である祇園祭の様子が、VR映像とナビゲーターの解説により現代に蘇る。

また、本作品は2010年の初演以来、ユーザーからの要望に応えて再演を重ねてきた。2018年の2夜限定の上演イベントでは全席完売するなど、長年にわたり好評を博している。

今回の再演では、一日の上演回数を増やし、鑑賞機会を拡大。さらに、東京国立博物館の監修を受け、TOPPANが制作した原寸大の高品位複製屛風を、上演期間中、シアターの前室に展示。VR作品と複製屛風を比較して、国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」を楽しむことができる。