GenXがAI OCRの新機能EXCELAを追加 既存Excelへ直接転記
AIソリューション開発を手がけるGenX株式会社は、自社が提供する新世代AI OCR「GenX AI OCR」において、OCR結果を社内エクセル形式へインポートできる新機能「EXCELA(エクセラ)」を追加した。
EXCELAは、読み取り結果を既存のExcelテンプレートへ流し込み、完成版のxlsxファイルを生成するクラウドサービスである。テンプレートに組み込まれた数式・関数・書式・結合セルを壊さずに値のみを差し込むことができ、帳票の読み取りから規定フォーマットへの反映までをブラウザ上で完結させる。
帳票をAI OCRで読み取った後に規定フォーマットのExcelへ転記する作業は、人手による工数や転記ミスの発生、変換ツールによる数式の消失といった課題があった。
EXCELAは普段使用しているExcel帳票(xlsx)の原本を開いて必要なセルにだけ値を書き込む仕組みを採用している。未編集セルの数式(=SUM、=ROUNDなど)を保持するほか、明細行の増減に合わせて集計式の参照範囲を自動で延長する。また、結合セルの位置への書き込みや、フォント・背景色・数値書式などのスタイル保持にも対応する。
設定機能と転記の仕組み

EXCELAには、転記作業を効率化するための各種機能が備わっている。
画面は「OCRデータの構造」「Excelそのままのキャンバス」「プロパティ」の3列構成となっており、クリック操作で項目の対応付けを行える。設定したマッピングは保存して再利用が可能である。
また、金額から記号を除去して数値化する処理や単位換算、取引先コードから名称への置換といった自動整形機能を備えるほか、件数に応じた明細行の自動展開や、複数帳票のデータを1つのExcelファイルへ流し込む機能も搭載する。出力前には、テンプレートのどの項目に値が入ったかを一覧で確認できる。

なお、EXCELAがOCR結果をExcelへ転記する工程ではAIを使用せず、設定された対応表に従って機械的に値を配置する。セキュリティ面では、組織アカウントまたは拠点アカウントごとにデータを分離して管理する設計となっている。
先行導入の事例
現在、業種の異なる2社で先行導入が行われている。
設備・内装工事の企業では、仕入れ先ごとに様式の異なる見積書をGenX AI OCRで読み取り、EXCELAを使って自社フォーマットの明細欄へ配分している。単価や数量、粗利率などの数式をテンプレートのまま維持することで、現場担当者からは完成した見積書の7割程度まで自動で埋まるという評価を得ている。
不動産企業では、台帳や申込書など複数種類の書類から情報を抽出し、契約書のExcel様式に転記する業務に活用されている。手書きで訂正された金額も訂正後の値として読み取られ、1つのExcelファイルへ合成されている。

導入時の留意点
先行導入を通じて、導入を円滑に進めるためのポイントがいくつか挙げられている。
書類の値と様式のセルを対応付ける初期のマッピング設計が重要となるほか、テンプレート側で計算対象の全行に数式を設定しておく必要がある。また、テンプレート上の点線・下線・貼り付け画像などの描画オブジェクトは出力後のファイルに保持されない。読み取り元のデータはPDFまたは画像形式を用意する必要があり、ページをまたぐ項目のまとめ直しなど一部の細かな体裁調整は手作業が前提となる。
GenX株式会社の概要
東京都渋谷区に本社を置くGenX株式会社は、代表取締役CEOの圷 健太氏が率いるAIソリューション開発企業である。「GenX AI OCR」のほか、業務自動化を行うAIエージェント「ナンデモンAI」、文字抽出と給与計算を自動化する「タイムカードAIエージェント」などを提供している。
- 社名: GenX(ジェネクス)株式会社
- 本社所在地: 東京都渋谷区桜丘町1-2渋谷サクラステージ セントラルビル 12階
- 代表取締役: 圷 健太
- 事業内容: AI・ブロックチェーン等先端技術の導入支援、ビジネス課題解決ソリューション提供
- 資本金: 約7億円(2025年1月時点)
- 主要株主: GMO AI & Web3株式会社、グリーベンチャーズ株式会社、株式会社セレス、gmjp01、Booster Capital、イーストベンチャーズ株式会社、株式会社ゼロワンブースター、スカイライト コンサルティング株式会社、DG Daiwa Ventures、Coincheck、Hyperithm、SPIRAL VENTURES、mint
本記事はGenX株式会社の発表をもとに作成。
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