箕面市でシェアサイクル開始、公有地37カ所にステーションを配置

OpenStreet株式会社は、大阪府箕面市と「箕面市シェアサイクル等の実証実験に関する協定」を締結し、2024年9月5日からシェアサイクル「HELLO CYCLING」のサービスを開始した。OpenStreetは、「移動をもっと楽しく、自由に。」をミッションに掲げ、電動アシスト自転車や電動サイクルなどのシェアリングサービス「HELLO CYCLING」を全国25都道府県で展開している。

箕面市は、明治の森箕面国定公園・名滝「箕面大滝」を擁し、緑豊かな自然環境に恵まれながら、大阪都心へのアクセスもしやすいロケーションの住宅都市だ。2024年3月には、市中央部に大阪の大動脈・北大阪急行線が延伸し、新大阪、梅田、なんばなどへのアクセスが格段に向上する。隣接する複数の自治体でシェアサイクルの導入が拡大している状況を受け、箕面市でもシェアサイクルの可能性を検討していた。

今回の協定締結により、箕面市役所、スカイアリーナ、西脇公園など市内の公共施設37カ所にステーションを設置し、「HELLO CYCLING」のサービスを開始する。箕面市近隣の豊中市、茨木市、吹田市、池田市などにも「HELLO CYCLING」のステーションがあるため、市を跨いでの移動も可能となる。

OpenStreetと箕面市は、市内交通ネットワークの充実や、広域的な回遊手段の拡充などに資する新たな交通システムとして、シェアサイクルをはじめとするシェアモビリティの有効性を検証していく。協定締結期間は2024年8月15日から2029年3月31日までで、双方が役割分担を行いながら実証実験を進めていく予定だ。

「HELLO CYCLING」の利用には専用アプリのダウンロードが必要で、無料会員登録後、ステーションの検索や自転車の予約から決済までを簡単に行うことができる。利用料金は利用開始30分130円、延長100円/15分、1,800円/12時間となっている。

OpenStreetは、自転車活用推進法の後押しやユニークな水平分業型の地域パートナーモデルにより、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」および、スクーターや超小型EVのシェアモビリティプラットフォーム「HELLO MOBILITY」の展開を通じて、ラストワンマイルにおける多様な移動手段を提供し、MaaS促進を目指している。