大阪のビリケンさん、ARで七変化

大阪の魅力を世界に発信するため、一般社団法人関西イノベーションセンター(KIC)、田村駒株式会社、株式会社デザイニウムは、WebAR技術を活用した新コンテンツ「BILLIKEN DIVERSITY」を2024年3月14日にリリースした。このプロジェクトは、大阪・関西万博の成功に向けた取り組みの一環であり、Snap Inc.の「Camera Kit」をWebARに活用した国内初の試みである。

「BILLIKEN DIVERSITY」は、大阪のシンボルであり、地元の人々や観光客から愛されているキャラクター「ビリケンさん」を題材にしたARコンテンツだ。具体的には、「BILLIKEN EMOTIONS」と「BILLIKEN PARADE」の2つのARコンテンツが提供される。

「BILLIKEN EMOTIONS」は、ビリケン像をスキャンすると、ビリケンさんの表情がランダムで変わり、その日の運勢を教えてくれるというものだ。さらに、セルフカメラに切り替えると、利用者自身がビリケンさんに変身するという新たなフォト体験が楽しめる。

一方、「BILLIKEN PARADE」は、どこでもビリケンさんを楽しめるARコンテンツで、スマホ画面をタップすると、賑やかな音楽とともにカラフルなビリケンさんが現れ、列をなして行進する。

これらのコンテンツは、Snap Inc.の「Camera Kit」を活用することで、Webブラウザ上で簡単かつ高精度のAR体験が可能となっている。特に、「Camera Kit」を独自のWebサイトに組み込んで使うという施策は、国内初の取り組みである。

このプロジェクトは、KICが全体企画とプロモーションを担当し、田村駒がキャラクターの提供とイベントページの制作を、デザイニウムがARコンテンツの開発をそれぞれ担当して実現した。それぞれの企業が持つ強みを活かし、大阪の魅力を伝える新たな試みが行われている。

このような取り組みは、大阪・関西万博のコンセプト「-People’s Living Lab- 未来社会の実験場」にも合致しており、先端技術を活用して大阪の魅力を発信し、万博の機運を盛り上げることを目指している。