日本山岳会学生部による学生隊、ヒマラヤ未踏峰プンギに挑む

2024年9月5日、日本山岳会学生部による遠征隊が、ネパール中央部のアンナプルナ山域に位置する標高6524mの未踏峰プンギ(Phungi)への初登頂を目指し、日本を出発する。

プンギは2022年に日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊が挑戦した山でもある。今回の遠征隊は、日本山岳会の団体会員である青山学院、東京大学、立教大学、中央大学の各山岳部に所属する5名のリーダークラスの学生で構成されている。彼らは日本山岳会学生部で出会ったことをきっかけに、今回の計画を立案した。

遠征隊のメンバーは以下の通り:

  • 井之上巧磨(隊長)(青山学院大学体育会山岳部)
  • 尾高涼哉(東京大学運動会スキー山岳部)
  • 横道文哉(立教大学体育会山岳部)
  • 中沢将大(立教大学体育会山岳部)
  • 芦沢太陽(中央大学山岳部)

遠征名称は「プンギ遠征2024(英語:Phungi Expedition 2024)」で、遠征期間は2024年9月5日から10月31日までの58日間を予定している。主催は公益社団法人日本山岳会学生部で、公益社団法人日本山岳会や各大学の山岳部が後援する。

日本山岳会学生部は、日本山岳会のYOUTH CLUB委員会に属し、団体加盟する大学山岳部・WV部の学生やOBが所属する組織だ。近年では、2014年に女子隊がネパールのムスタンヒマールのマンセイル峰(6242m)、2015年にネパールヒマラヤのジャネⅡ峰(6318m)、2017年にインド北部ザンスカール山域のL8峰(6020m)にそれぞれ初登頂している。

大学山岳部の衰退が言われて久しいが、今回の遠征隊の挑戦は、登山がもつ探検的精神が現代の若者達にも脈々と受け継がれていることを示している。彼らの挑戦に注目が集まる。