学研、ベトナムで乳幼児市場参入支援を開始
株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるアイ・シー・ネット株式会社のベトナム拠点、KIDDIHUB EDUCATION TECHNOLOGY JOINT STOCK COMPANY(KiddiHub)が、日本企業を対象にしたベトナム乳幼児市場進出支援サービスを2024年9月2日より開始した。
KiddiHubは、ベトナム乳幼児市場に対する深い知見と、ベトナム国内約10,000園の登録データ、ネットワークを活かし、顧客の悩みや課題に合わせた支援を提供する。同社は幼児教育市場に広く関わっており、データベースを活用した市場調査から営業・マーケティング支援、販路開拓まで幅広く対応できるのが強みだ。
同社の主な事業は、幼稚園と保護者をつなぐプラットフォーム運営だが、園向けの物販、保護者向けの知育玩具の販売、STEAM教育の提供も行っている。こうした事業展開により、幼稚園だけでなく、保護者や学習塾のコミュニティを保有しており、そこから得られる情報や最新トレンド、顧客の生の声は、ベトナムの乳幼児市場参入を検討している日系企業に大きく役立つという。
ベトナム進出支援コンサルティングの主要サービスとしては、市場調査、マーケティングコミュニケーション、ビジネスツアーなどがある。
KiddiHubに出資するアイ・シー・ネットは、30年以上にわたり途上国の社会課題解決を支援してきた専門集団である。民間企業の海外進出コンサルティングの実績が豊富なアイ・シー・ネットが、KiddiHubとの調整や、日本語でのサービス提供を担うことで、ベトナム進出を検討する企業にきめ細かなサービスを提供するという。
KiddiHubは「質の高い教育を子どもたちに提供するために、園・学校、先生、保護者に良質な教育情報、教育コンテンツを提供する」とのミッションを掲げ、2020年に設立されたEdTech企業だ。一方、親会社のアイ・シー・ネットは、2019年に学研グループ入りし、主に政府開発援助(ODA)を通じて、開発途上国の課題解決に取り組んできた。そのネットワークを武器に、社会課題解決に資するビジネスをグローバルに展開し、日本企業の海外展開を支援している。