株式会社Shippioは、国際物流のDXを推進する企業だ。2024年9月より、国際物流事業者向けのコミュニケーションプラットフォーム「Shippio Works」の提供を開始すると発表した。これはShippio初の物流事業者向けサービスとなる。

「Shippio Works」は、国際物流業務に伴う膨大で複雑なコミュニケーションを効率化するためのプラットフォームだ。必要な情報をクラウド上に集約し、社内外の関係者が同じ情報・状況をシームレスに把握できる環境を提供する。これにより、コミュニケーションコストの大幅な削減、業務上のミスや無駄を削減し、国際物流業務の効率化に貢献するという。

Shippioがこのサービスを開発した背景には、国際物流業界が直面する「ヒト・モノ・IT」の三大課題がある。物流業界の労働人口不足、輸出入総額の増加、IT人材不足などだ。「Shippio Works」は、これらの課題解決に向けて、業務の標準化とオペレーション品質の向上を実現するという。

「Shippio Works」の主な機能は、シッピング案件の一覧管理、カーゴステータスのトラッキング・自動更新、社内外関連者とのチャット機能などだ。また、今秋には AI-OCR による自動書類読み取り＆アップロード機能の実装も予定されている。

事前利用企業からは、案件ごとの進捗状況の把握、本船動静確認作業の自動化、書類管理の整理、案件ごとのコミュニケーション効率化などの効果が報告されている。

Shippioは、「国際物流総合展2024」での体験ブースの出展や、WEBセミナーの開催を予定している。今後も、IT、AIを活用した周辺領域へのサービス展開を推進し、将来的には貿易の総合DXプラットフォームを構築するという。