Dual Life Partners株式会社は2024年9月4日、生成AIを活用した無料のAIチャットボットサービス「AIBOT（アイボット）」の正式リリースを発表した。AIBOTは、ChatGPTを利用したチャットボットで、RAG（Retrieval-Augmented Generation）を活用することでハルシネーション（誤った回答を生成すること）を回避する仕組みを導入している。

AIBOTの特徴は、無料プランの用意、顧客対応FAQと社内FAQへの対応、簡単な設定と設置、徹底したサポート体制、セキュリティの高さなどが挙げられる。無料プランでは利用頻度が少ない場合でも無料で利用可能で、本格的に利用したい場合は有料プランへの移行が可能だ。また、自社データを学習させることで独自のAIチャットボットを作成でき、顧客対応や社内問い合わせ対応に役立てることができる。

設定と設置は非常に簡単で、FAQを登録してタグをサイトに貼り付けるだけで完了する。エンジニアが不要で、最短10分で自社データを学習可能だ。設定や設置ができなかったり、回答の精度が出ない場合は徹底的なサポートを受けられる。

セキュリティ面では、ChatGPTで質問すると入力データを学習され情報漏えいのリスクがあるが、OpenAIのAPIを使うことで入力データをAIに学習されない環境を提供している。自社データ学習時にもデータは外部に漏れない。

同社がAIチャットボット事業に参画した理由は、中小企業の資金調達をサポートするファクタリングサービス「PAYTODAY」を提供する中で、DX化ノウハウを中小企業に提供できるのではないかという想いからだ。大企業で生成AIによる業務効率化が進む中、中小企業との差がさらに広がってしまう危機感を覚え、中小企業の生成AI導入サポートの一環としてAIチャットボット事業に参画した。中小企業の生成AI導入のハードルとしてAI人材の不足、資金不足が大きいと考えられ、これらの問題を解決するAIBOTをリリースするに至ったという。