ラズパイ用の高速・高性能バーコード読取エンジン登場
株式会社メディアシークは、同社が提供する画像解析・読取エンジン「CamReader」がシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」の組み込みに対応したと発表した。
「CamReader」は、メディアシークが創業以来長年にわたって携帯電話・スマートフォン用に開発してきた独自の画像解析・読取エンジンだ。医療機器・医薬品管理、公共料金支払い、在庫管理などに幅広く利用されており、同社のスマートフォンアプリ「QR・バーコードリーダー/アイコニット(R)」の心臓部としても多数の読取実績を積んでいる。
「Raspberry Pi」は、ラズパイの愛称で知られる世界的に人気のシングルボードコンピュータである。このラズパイに「CamReader」を組み込むことで、低価格でハードウェア型のQR・バーコードリーダーを構築できるようになった。
ラズパイをはじめとするシングルボードコンピュータは、PCやスマートフォンに比べてメモリが非常に小さいなど、低スペックな端末である。そのようなラズパイ端末でも高速に動作するよう、メディアシークは各種のチューニングを施すことで「CamReader」の読取精度・正確性・速さを実現させたという。
同社は今後も、ラズパイ以外のシングルボードコンピュータや他のカメラモジュールなどでも「CamReader」の高性能を利用できるよう、対応・開発を進めていく方針だ。
「CamReader」は読取速度の速さおよび精度の正確性が評価され、物流倉庫での在庫管理や、病院・在宅患者向け医療機器管理、公共料金支払いなどの各種用途に利用されている。また、同社のスマートフォンアプリ「QR・バーコードリーダー/アイコニット(R)」のQR・バーコード読取部分にも使用されており、ユーザーからのフィードバックを受けて日々改良・成長を続けている点も特長だ。